研究課題/領域番号 |
21K11836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60050:ソフトウェア関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
細部 博史 法政大学, 情報科学部, 教授 (60321577)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ソフトウェア / 制約プログラミング / 情報可視化 |
研究開始時の研究の概要 |
ウェブ向けの情報可視化ライブラリが多数開発され広く使用されているが,可視化手法の拡張や対話的操作の導入に関して柔軟性に欠ける問題がある.本研究では,この問題を解決する情報可視化向けプログラミング技術を構築する.そのための手段として対象間の関係を宣言的に表現する制約の概念を導入し,情報可視化に関する高水準な記述と可視化結果に関する低水準な表現を制約でつなぐ.さらに,ユーザによる対話的操作やデータの更新等のイベントを制約によって扱い,可視化の変更に関する統一的な仕組みを実現する.
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研究実績の概要 |
本研究は,情報可視化のアプリケーションを作成するための柔軟なプログラミング技術を構築することを目的とする.具体的には,ウェブ向けの情報可視化ライブラリにおける,情報可視化に関する高水準な記述と可視化結果に関する低水準な表現の間の隔たりの問題を解決したプログラミング技術を構築する.そのための手段として対象間の関係を宣言的に表現する制約の概念を導入し,高水準な記述と低水準な表現を制約でつなぐ.さらに,ユーザによる対話的操作やデータの更新等のイベントを制約によって扱い,可視化の変更に関する統一的な仕組みを実現する. 第3年度である令和5年度には以下の研究を行った.第2年度の研究成果を発展させ,情報可視化に関する高水準な記述と可視化結果に関する低水準な表現を制約でつなぐ情報可視化向けのプログラミングのモデルについてさらなる検討を行った.まず,本研究で基礎的な枠組みとして採用している制約階層に関して,通常の制約問題への段階的な変換によって最適解を求める手法を構築した.制約階層では制約が優先度を持つのに対して,通常の制約問題で制約は優先度を持たないため,本手法では二分探索によって制約の優先度を適切に除去することで,制約階層を通常の制約問題に段階的に変換した上で,最終的に必要な制約のみを解くようにした.さらに,情報可視化に用いられる代表的手法について,制約階層を用いて可視化を記述する方法を検討した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究は順調に進展しているが,その成果を学会で発表する必要がある.
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今後の研究の推進方策 |
研究目標である情報可視化のアプリケーションを作成するための柔軟なプログラミング技術の構築に向けて,ウェブ向けの情報可視化ライブラリにおける,情報可視化に関する高水準な記述と可視化結果に関する低水準な表現の間の隔たりの問題の解決に重点を置きながら,プログラミング技術の開発を継続する.
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