研究課題/領域番号 |
21K11853
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大越 匡 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (00791120)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | サイバー受容感覚 / 内受容感覚 / モバイルセンシング / センシング基盤 / 被験者実験 / モバイルプラットフォーム / オープンソースソフトウェア / アフェクティブ・コンピューティング |
研究開始時の研究の概要 |
人々の生活や交流がオンラインに場を移す中、オンラインコミュニケーションにおける他者との思いやりあるコミュニケーションが重要性を増している。本研究では、自分の感情の認識・制御や他者感情の推定力を高める因子として知られる「内受容感覚」に着目し、サイバー空間での生活における新たな種類の受容感覚は存在するのか、モバイル・ウェアラブルセンシングや機械学習技術に基づいて探索し、またその有効性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
アフェクティブコンピューティングにおいて、ユーザーの感情を正確に認識することは重要である。ユーザーの内受容感覚を理解することは、個々の感情能力の理解と正確な感情推定に不可欠であるが、心拍カウントなどの従来の手法は実験室環境に依存しており、日常生活でのモニタリングが難しい。本研究では、実生活におけるユーザーの内受容感覚状態を説明できるデータを探索した。「サイバロセプション」(サイバー受容感覚)の概念を提示し、研究アーキテクチャを構築して実証実験を行った結果、サイバロセプションが参加者の感情価と有意に関連していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、モバイル・ウェアラブルデバイスでのセンシング技術を通じて人間の様々な状態、特に感情やムードといった心理的状態を推定しようとする研究を一歩前進させ、感情と関わりある「内受容感覚」を推定しようと試み一定の成果をあげた点で学術的意義がある。 また本研究成果は、日常生活でスマートフォンのセンサーを活用して内受容感覚を測定し、従来の実験室に依存する手法を克服する。これにより、感情認識の精度が向上し、メンタルヘルスケアやストレス管理など、個別化された健康管理が、スマートフォンを中心とする広い社会の実環境において可能になるなど、大きな社会的意義を持つ。
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