研究課題/領域番号 |
21K11883
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 電気通信大学 (2023) 京都橘大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
吉浦 裕 電気通信大学, その他部局等, 名誉教授 (40361828)
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研究分担者 |
佐藤 寛之 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (60550978)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | フェイクニュース / 誤情報 / 検知 / 拡散予測 / 社会分断 / 偽情報 / 情報共有モデル / ニュース信頼度 / 社会分断緩和 / 拡散モデル / ユーザ説得 / 分断緩和 / ユーザ間信頼度 / 予測 / 対策 |
研究開始時の研究の概要 |
情報共有モデルを用いたフェイクニュースの検知、伝搬予測および対策を研究する。具体的には、ネットワークにおけるフェイクニュースの共有を表現するモデルを確立し、このフェイクニュース共有モデルを用いて、ニュースの伝搬データを解釈することで当該ニュースの真偽を推定すると共に、各ユーザのニュースを信じる度合等を推定可能とする。また、上記のモデルを用いてフェイクニュースの将来の広がりを推定可能とし、その対策を可能とする。
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研究成果の概要 |
フェイクニュースが大きな社会問題になっているが、従来の対策には、検知の迂回が可能という技術的問題に加え、正しい検知結果をユーザが受け入れないという心理的問題があった。また、フェイクニュースの拡散予測の研究が欠落していた。そこで、ネットワークにおけるユーザ間の情報共有を表現するモデルに基づいて、対策を検討した。提案法は、実ネットワークにおける検査対象ニュースの伝搬をモデル上で再現し、その時のモデルのパラメータ値に基づいてニュースの信頼度を推定すると共に、フェイクニュースを受け入れたユーザの心理状態を推定し、対策することが可能であり、フェイクニュースの今後の広がりを予測することができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
情報共有モデルを用いたフェイクニュース検知は従来研究されていない。提案法は、ニュースとユーザの全体的な関係に基づくため回避が困難であり、モデルに手続き的なプログラムを組み込み可能であるため拡張性が高い。フェイクニュース対策の最も困難な課題は、ユーザが真実を受け入れないことであるが、提案法は、モデルのパラメータ値からネットワークユーザの心理状態を推定し、この問題への対策の基礎情報を得ることができる。また、従来研究されなかったフェイクニュースの拡散予測をモデル上で初めて可能にした。フェイクニュースの拡散は極めて深刻な社会問題であり、本研究の社会的意義は大きい。
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