研究課題/領域番号 |
21K11908
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60080:データベース関連
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研究機関 | 東京国際工科専門職大学 (2023) 鶴岡工業高等専門学校 (2021-2022) |
研究代表者 |
石山 謙 東京国際工科専門職大学, 工科学部, 講師 (90783902)
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研究分担者 |
佐藤 涼 鶴岡工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (20757166)
高橋 聡 鶴岡工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30783493)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | だだちゃ豆 / 枝豆 / 大豆 / ウェザーステーション / 分光観測 / 人工衛星 / ドローン / 農業 / データ解析 / GIS / アミノ酸 / タンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
山形県庄内地域では、人工衛星からも認識できる広大な農地で、ダダチャ豆が栽培されている。しかし、多くのダダチャ豆生産者は、天候を気にしながら、最も旨味が高い時期を予想し収穫する為、天候によるダダチャ豆の収穫時期の見極めが難しい問題をかかえる。本研究では、天候とダダチャ豆の旨味成分との間の関係の実験的検証及び、人工衛星による分光観測からダダチャ豆畑の旨味成分の学際的推定により、最適な収穫時期を逃しているダダチャ豆畑を明確にすることを目的とする。ダダチャ豆の旨味成分推定法は、他の農作物にも応用できる可能性があり、大規模農業での農作物の美味しさの管理に向けた基盤研究となる。
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研究実績の概要 |
本研究課題は,天候とダダチャ豆の旨味成分との間の関係の実験的検証及び,人工衛星による分光観測からダダチャ豆畑の旨味成分の学際的推定により,最適な収穫時期を逃しているダダチャ豆畑を明確にすることを目的とした.
しかし,2022年度に,室内栽培における実験は,栽培方法に次の3つの問題(発芽の際の温度管理, LEDの光量, 室内での無風栽培)があることが判明し,その後,現状では室内栽培の問題を解決しづらいことが明らかとなった.本研究は,枝豆がうまく栽培されなければ研究ができないことから,2023年度は,研究の場を圃場に切り替え,農家の方に,育成が難しいだだちゃ豆ではなく,育成が容易かつだだちゃ豆と非常によく似た大豆を栽培をしていただき,その成長過程をモニタリングすることに計画を変更した.当初の研究計画では室内で気象をコントロールしながらの研究を予定していたが,気象は自然に任せて,その代わりに気象データを詳細に取得する方針とした.2022年度の研究では,分光観測データと環境データ(気温や降水量など)の間には,相関関係があることが明らかとなっているため,大豆と気象データとの関係性を明らかにすることとした.
2023年度は,山形県鶴岡市における大豆の圃場において,光学観測可能なウェザーステーションを構築することに成功し,また,遠隔で圃場におけるモニタリングができた.このシステムでは,NDVI(NormalizedDifference Vegetation Index:正規化植生指標)および気象データ,地温,地下温度を同時に取得することができるものとなっている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ウェザーステーションの構築は2023年度のうちに済ませ,システム構築を完了しているが,圃場における大豆のデータ取得が時期的にできず,他の植物で試すことしかできなかった.また,2022年度に取得したデータの詳細な分析が未実施である点,2024年度に大豆のデータを実施することになった点から,研究の進行がやや遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度はウェザーステーションによって大豆の圃場におけるデータ取得を行い,それが4月から10月ごろまで完了する.その後,そのデータ解析を行い,気象と(だだちゃ豆と非常によく似た育てやすい)大豆との関係を明らかにし,農家の協力の下で,収穫量のデータも集め,生産量との関係も明らかにする予定である.
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