研究課題/領域番号 |
21K11916
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60090:高性能計算関連
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
宮地 英生 東京都市大学, メディア情報学部, 教授 (00501727)
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研究分担者 |
樫山 和男 中央大学, 理工学部, 教授 (10194721)
川原 慎太郎 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 付加価値情報創生部門(情報エンジニアリングプログラム), 副主任研究員 (60415982)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 可視化 / 大規模可視化 / Unity / システム開発 / フリーソフトウエア / フレームワーク / 点群軽量化 / VR |
研究開始時の研究の概要 |
スーパーコンピュータの性能向上は著しく、その出力データは膨大となる。その分析に必須となる可視化システムの性能が追従しない「大規模可視化問題」は、未だ決定的な解決に至っていない。また、2016年のVR元年以降、ヘッドマウントディスプレイを利用したAR表示が普及し、直感的な可視化が技術的には可能になっているものの、汎用的な可視化ソフトウエアが存在しないため、ARを利用した可視化は静的な可視化結果の表示に制限されている。そこで点群処理を基盤とした点群軽量化可視化手法をゲームエンジンUnity上に実装し、汎用的な大規模データ向け可視化システムのフレームワークとサンプルアプリケーションの開発を行う。
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研究実績の概要 |
従来の可視化処理は、数値シミュレーションのデータをポリゴン化した後にレンダリングを実施して画像を生成していた。しかし、1億格子を超える大規模データではディスプレイの解像度(約100万程度)を超えるため、従来の処理手順では、レンダリングの最終処理(Zバッファ処理)で大部分の情報が捨てられる。我々が提案する可視化マッピング手法は、その処理順序を変更することで無駄な可視化計算を減らす。 過去2年で提案手法のUntiy上での静的な可視化処理の開発は完了し、1億点を超える大規模データにおいて従来の処理手順に対して性能が優位となることが実証できた。このベンチマーク結果は、日本シミュレーション学会で発表した。最終年度は時系列データの可視化のトライアルを、立命館大学の協力を得て、大阪湾の海流データ(約1か月分)を可視化してVRでアニメーション表示を実現した。このアニメーション時のメモリ消費量、速度に関する性能、特性はVR2023で報告した。 本課題のアウトプットとなるフリーの可視化フレームワーク:VisAssets普及のために、最終年度も、核融合科学研究所の可視化研究会など、関連する研究会で継続的に発表を行ってきた。その結果、当フレームワークは民間企業で利用され可視化ビジネスに利用されることとなり、研究期間終了後も開発を進めていくことを検討している。フリーソフトウエアとしての普及活動とボランタリーな開発は今後も継続する予定である。
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