研究課題/領域番号 |
21K11980
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
田村 宏樹 宮崎大学, 工学部, 教授 (90334713)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 腰部負担計測 / 生体信号解析 / 腰部疲労度 / 腰痛予防アプリケーション |
研究開始時の研究の概要 |
近年、農業労働者の身体的負担を軽減する、いわゆる軽労化に注目が集まっている。軽労化のために様々な技術開発が行われ、身体的動作を補助する農業用アシストスーツも軽労化のための技術の一つである。アシストスーツは様々なものが開発されているが、アシストスーツを装着することによってどの程度農作業中の身体的負担が減少したのかということを数値化して評価する方法は確立されていない。本研究では、腰部における疲労具合(腰部疲労度)を定量的に評価する方法を開発し、その結果を他の生体信号(心拍、SpO2)と組み合わせて用いて客観的にアシストスーツなどの補助装置を定量的に評価する方法論を確立することを目的としている。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、スマートフォンのような簡易に携帯可能な端末を用いて、体の姿勢を推定し、腰部に加わる圧力を算出し、腰痛リスクを数値化することである。本事業によって、研究目的を実現することができるスマートフォン上でのアプリケーションを開発した。開発したアプリケーションは、1)スマートフォンのセンサーから腰痛リスクを数値化する機能、2)腰痛リスクの数値を音声指示したり、グラフ化して視覚的に理解しやすくしたりする機能、3)計測開始や重量物の有無などを音声により操作する機能、4)腕や足の計測姿勢が実際と異なる場合、計測後でも数値変更をして腰痛リスクを再計算する機能を有している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したアプリケーションを用いて、工場現場及び介護現場の実フィールドで計測実験を行っている。開発したアプリケーションは、実フィールドでも準リアルタイムで腰痛リスクを計測ができ、また、ヒトの主観的な腰部疲労度と同じ傾向の腰痛リスクの数値を算出できていることを実験結果からわかっている。これらのことより、本研究の成果は実際の社会で実用化可能な技術である。さらに、労働負荷を低減することは労働改善をする上で重要な項目であり、働き方の改善にも繋がる。これらのことより、腰痛リスクを比較的簡便に数値化でき、またその数値を用いて音声ガイドや可視化できる技術は、社会的意義が大きい研究成果であると言える。
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