研究課題/領域番号 |
21K11982
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 福山市立大学 |
研究代表者 |
石尾 広武 福山市立大学, 都市経営学部, 教授 (40271035)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 焦点距離 / 輻輳距離 / 立体映像 / 水晶体調節 / 輻輳 |
研究開始時の研究の概要 |
人は網膜に投影される二次元の平面画像の情報から三次元の立体的な世界を認識している。この奥行き知覚に利用される手がかりとして、外部からの視覚情報を正しく捉えるために幾つかの目の機能が用いられる。本研究では、超高精細ディスプレイにより提示される立体映像を用いて、それらの機能が条件によってどのような変化を示すのかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では、制作した立体映像を超高精細ディスプレイを使って被験者に提示して、立体視機能に重要な役割を果たす水晶体調節力や輻輳力を測定することによって、奥行き知覚の変動を研究期間内に明らかにすることが目的である。 研究実施計画では、研究の前半に相当する2021年度と2022年度は、実験のための準備期間として位置付けられている。2021年度は、研究の第一段階として、先ず始めに超高精細立体映像の制作および提示のための環境整備を行ったが、それに続く2022年度は、研究の第二段階として、水晶体調節力と輻輳力を測定するための環境整備を行った。超高精細ディスプレイに表示された立体映像を注視する被験者の水晶体調節力と輻輳力を測定するため、前者は前面開放型オートレフを、後者は両眼視線計測装置を導入した。前面開放型オートレフを用いることにより、水晶体調節量から逆数の関係にある焦点(調節)距離(ピントが合う眼前距離)を計算することができるようになった。また両眼視線計測装置を用いることにより、左右眼の視線から注視点の三次元位置を推定することで輻輳距離(寄り目の視線が交わる眼前距離)を計算することができるようになった。これらの機器を導入することにより、焦点距離や輻輳距離の時間変化を測定して、仮想の注視対象物体の動きと比較することができるようになった。その結果、水晶体調節力や輻輳力の強弱を定量的に判断できるようになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画調書に記載した研究実施スケジュールの中で、2022年度(2年目)に計画していた、研究の第二段階として、水晶体調節力と輻輳力を測定するための環境を整備することができたから。更に、2023年度(3年目)以降に計画している、研究の第三段階として、被験者を用いた実験について、福山市立大学の研究倫理審査委員会の承認を得ることができたから。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画調書に記載した研究実施スケジュールに従って、2023年度(3年目)以降に計画されている研究の内容を着実に遂行していく予定である。
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