研究課題/領域番号 |
21K11988
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
大久保 雅史 同志社大学, 理工学部, 教授 (10233074)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ヒューマンコミュニケーション / 伝達度 / 伝達感 / ノンバーバル情報 / 注意資源 / 遠隔講義 / 対面対話 / アウェアネス / 情報伝達 / 身体動作 / 情報の伝達度 / 情報の伝達感 / 注意資源配分 / 視覚的ノンバーバル情報 / 対面コミュニケーション / コミュニケーション動作 |
研究開始時の研究の概要 |
ビデオコミュニケーションにおいて,対面コミュニケーションで重要な役割を果たす,うなずきをはじめとする身体動作などのノンバーバル情報がどのように発信・受信され,理解されるのかをビデオ・対面でのコミュニケーションの比較実験により明らかにするとともにそのモデル化を目的とする。構築したモデルに基づき,ビデオコミュニケーションにおいて引き込み現象を誘発する情報因子について検証する。また,情報の伝達における正確性すなわち「伝達度」と、話し手と聞き手がお互いに情報を共有できたと感じる「伝達感」を指標として用いる.
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研究成果の概要 |
本研究では、ビデオ対話において、ノンバーバル情報がどのように発信・受信されるのかを実験により明らかにし、円滑なコミュニケーションに必要な情報因子について検証している。また、情報伝達における正確性すなわち「伝達度」と、話し手と聞き手がお互いに情報を共有できたと感じる「伝達感」をコミュニケーションの指標として用いている.実験の結果,ビデオ対話は,対面対話より伝達感が低く,一方,伝達度が高くなった.これは,対面対話よりノンバーバル情報が少なく,注意資源がバーバル情報に割り当てられたためと推測できる.一方,遠隔講義の実験の結果,他者や自己の後ろ姿を提示することで,講義への緊張感がますことがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コロナ禍以降,遠隔でのコミュニケーションが人と人のコミュニケーションの一つの手段として急速に確立されてきた.しかし,これまで研究されてきた対面対話での情報伝達のメカニズムが遠隔コミュニケーションにそのまま当てはまるかについては,十分に検証されていない.本研究の成果は,ビデオコミュニケーションにおける情報伝達と対面対話でのそれとの違いを明らかにし,そのモデルの提案を行っている点にある.また,遠隔授業に着目し,講義に緊張をもたらすアウェアネス情報の新たな提示方法についても提案しており,今後の教育現場での利用が期待される.
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