研究課題/領域番号 |
21K12084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
寶珍 輝尚 京都工芸繊維大学, その他部局等, 副学長 (00251984)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ポジティブ・コンピューティング / マルチメディア / 感情 / 遷移 / 印象 / 調和 / ウェルビーイング / 視聴覚素材 |
研究開始時の研究の概要 |
世の中の人々が日々明るい気持ちで生活を送れるようにするために,ポジティブ・コンピューティングのための視聴覚素材の自動生成を試みる. まず,申請者がこれまで使用してきた画像,音,音楽,動画素材の評価性因子の因子得点を利用して感情モデルにおける評価性因子の有用性を示す. 次に,ある感情に対する視聴覚素材を申請者が構築したシステムを使用して求め,この視聴覚素材を構成するメディア素材の意味的調和や時間的調和を変化させてその感情の近くの感情に対応する視聴覚素材を生成し,これらが同等に使用できるかを,ポジティブ感情への誘導実験により実験的に検証する.
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研究成果の概要 |
マルチメディア素材を利用して人間をよりポジティブにするマルチメディア・ポジティブ・コンピューティングの実現について検討した.感情空間において当初の感情から目的とするポジティブ感情に誘導することを目的として,途中の各感情に対応したメディア素材を選出するための印象空間上でのメディア素材の選出アルゴリズムを提案し,よりスムーズに印象が変化するように,選出アルゴリズムの改良を行った.また,音と画像で構成されるメディア素材列を用いてポジティブ・コンピューティングが可能であることを被験者実験により示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の社会はストレスの多い社会であり,日常的に効率良くストレスを解消し,ポジティブさを促進する方法の研究は,感性工学的にも社会的にも重要である.本研究では,感情空間中で当初の感情から目的とするポジティブ感情に誘導するためのメディアコンテンツの印象空間上でのスムーズな選出を計算機上で可能とすることができた.また,音と画像で構成されるマルチメディア素材列を用いて実際にポジティブ感情に遷移できることが分かった.マルチメディアデータを用いたポジティブ・コンピューティングが実現できることが分かり大きな意義がある.
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