研究課題/領域番号 |
21K12094
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
村松 慶一 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 准教授(任期付) (30634274)
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研究分担者 |
田和辻 可昌 東京大学, 大学院工学系研究科, 特任助教(助教クラス) (40804505)
緒方 思源 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 講師 (50813573)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 感性シミュレーション / 色彩感情 / 脳機能 / オントロジー / 感性 / メタ・モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,計算可能な感性のモデルを統合しシミュレーションを行うための概念的な基盤として,モデルの違いを吸収して複数の変数を統一的に捉えるメタ・モデルとその要素を定義するオントロジーを構築することである.まず,色彩感情のシミュレーションモデルと色彩情報を処理する脳機能モデルを構築する.その上で,それらのメタ・モデルとしてオントロジーを構築する.オントロジーによって,それぞれのモデルの入出力の粒度を合わせながら統合することができると考えられる.
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,計算可能な感性のモデルを統合しシミュレーションを行うための概念的な基盤として,モデルの違いを吸収し複数の変数を統一的に捉えるメタ・モデルとその要素を定義するオントロジーを構築することである.具体的には,色彩感情のシミュレーションモデルと色彩情報を処理する脳機能モデルを構築し,メタ・モデルに基づいてそれらを統合することで,円滑な知識利用の実現を目指す.まず,色彩感情のシミュレーションモデルの進展については,従来の3層構造のニューラルネットワークモデルをベースにして各パラメータの調整を行うことで,より高精度なシミュレーションを検討した.これにより,色彩配色に対する人間の感情的反応を高精度で予測することが期待される.次に,色彩情報を処理する脳機能モデルの改良については,IT野のニューロダイナミクスに基づく色彩情報処理モデルをさらに深化させた.特に,色彩選好プロセスの表現を強化し,モデルの生態学的妥当性を向上させた.これにより,人間が色彩をどのように認識し,選好するかを詳細にシミュレートできるようになることが期待される.最後に,メタ・モデルとオントロジーの構築については,両モデルの概念粒度のすり合わせを進め,それぞれのモデルが説明しようとする事象の構成要素を概念化を試みた.これに基づいてメタ・モデルとしてのオントロジーを構築することで,両モデルの概念的な違いを吸収することができるようになると考えられる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
メタ・モデルとしてのオントロジーの構築については,モデル間の概念的な乖離を解消するための取り組みを続けている.しかし,異なるモデル間での概念粒度のすり合わせが難航し,完全な統合には至っていない.特に,色彩感情のシミュレーションモデルと脳機能モデルの間で,同一の事象をどのように統一的に表現するかについて,議論と試行錯誤が続いている.また,オントロジーを介して異なるモデルを連携させるための技術的な課題も明らかになった.概念的な整合性の背後にデータの整合性の問題が控えており,その点をどのように取り扱うのかについて議論を続けている.
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今後の研究の推進方策 |
まず,概念粒度の調整が必要である.モデル間の概念粒度のさらなる調整を行い,よりスムーズな統合を目指す.具体的には,両モデルの構成要素の詳細な検討を行い,共通の概念フレームワークを確立する.次に,それらに基づいたオントロジーの改良が必要である.オントロジーの構築と改良を継続し,モデル間の乖離を解消するための新たな手法を検討する.特に,メタ・モデルの再設計を通じて,より直感的で操作しやすいオントロジーを目指す.さらに,技術的な検証が必要である.実証実験を行いながら,データ整合性や相互運用性の問題を解決する.これにより,オントロジーを介したモデル連携の実現性を高める.
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