研究課題/領域番号 |
21K12107
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62010:生命、健康および医療情報学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
福吉 修一 金沢大学, 薬学系, 講師 (10456410)
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研究分担者 |
伊藤 素行 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (20377906)
清水 謙多郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80178970)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | uORF / AMBER / 分子動力学シミュレーション / 粗視化 / リボソーム / 粗視化モデル / 翻訳制御 / 新生ペプチド / シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
mRNAの非翻訳領域には上流ORF(uORF)と呼ばれるORFがある。その中に、コードされた新生ペプチド鎖が下流のmORFの翻訳抑制(翻訳アレスト)機能を有するものがある。翻訳アレストは、新生鎖(合成途中のペプチド)が、リボソームトンネル内壁と相互作用により生じる(シス機構)。また、生成したペプチドがタンパク質と相互作用する事で生理作用を発現する(トランス機構)ことも知られている。これらの機構の解明を計算化学、実験化学の双方から行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、ヒトゲノムにおける非翻訳領域による生理活性機構の全貌解明を目的とし、翻訳に関わるリボソームが、メッセンジャーRNA上の非コード領域の上流にあるORF(uORF)を翻訳する際の挙動を検討するため、80Sリボソームの構造情報解析を中心とした研究を行うことにある。 今年度の助成金は、主に最新版の分子動力学シミュレーションプログラムAMBERおよび分子のコンフォメーション解析プログラムCOFLEXの購入に充てられた。また、シミュレーションは別用途で使用していたコンピュータ(Ryzen Threadripper 2990WX 32CPU×3台)を並列計算用にクラスター化したシステムを用いて行った。 具体的には、uORFペプチドとリボソーム内トンネル部位とのスタッキングについての議論を行うため、トンネルを持つ50Sサブユニットに対する分子動力学シミュレーションを行っており、収束し次第ペプチドとのドッキングを行う予定だった。リボソームの構造は、タンパク質構造データバンク(PDB)から入手(PDBID: 4UG0)し30Sサブユニットを除去したモデルを用い分子動力学シミュレーションソフトウェアAMBERにより計算を行った。 しかし、リボソームのような分子量が2,700,000を超えるタンパク質とRNAの巨大分子複合体において上記全原子シミュレーションは1回の計算に多くの計算コストが必要となり、収束までに時間がかかることが判明した。そのため、計算コストを削減する目的で、精度は落ちるが残基を1個の粒子として近似するGOモデルを用いた粗視化についての検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
MDシミュレーションを行ったが、思うように収束させることができなかった、巨大分子ということもあり、粗視化モデルについての検討を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
リボソームの粗視化モデルを用いたシミュレーションを行い、スタッキングについての検討を行う。 粗視化モデルでは精度が落ちてしまうという問題があるため、トンネル部分のみを切り出したモデルを用いてのシミュレーションも並行して検討する。 また、ESUCA法を用いた、ゲノムのデータベース横断解析を行い進化保存的uORFの探索も行う。
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