研究課題/領域番号 |
21K12119
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62010:生命、健康および医療情報学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
鈴木 隆弘 千葉大学, 医学部附属病院, 准教授 (40323422)
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研究分担者 |
花岡 英紀 千葉大学, 医学部附属病院, 教授 (80361426)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ビックデータ / real world data / ビッグデータ / 肺がん / 関節リウマチ / NDB / レセプト / リウマチ / DB研究 / がん / 在宅医療 / リアルワールドデータ / 癌 / RWD |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はレセプトデータのビッグデータであるNDBを匿名化された個々のレセプトを連結して経時的データとして解析することで、単に疫学的な研究を行うのではなく、純然たる臨床医学研究に資する新たな一般手法を開発普及することが本研究の目的である。国民皆保険制度の結果、世界に類をみない一億人を超える悉皆性があり均質なbig dataの活用により、従来からのRCT一辺倒の臨床研究に対して、RWD(実臨床データ)を用いての臨床研究手法の有用性を示すことに意義があり、本研究の成果によってこれまでとは全く異なった、かつ諸外国では真似ができないわが国ならではの新たな臨床研究手法を普及する可能性がある。
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研究成果の概要 |
抗リウマチ薬(バイオ製剤)の薬剤間の有効性、安全性に関する論文を発表し、医療情報学会においてNDBの公募シンポジウムを2年にわたり主宰し、NDBデータの臨床研究応用について論文として発表した。肺がんに対する免疫チェックポイント阻害薬のレセプト解析を行い、肺がん患者中免疫チェックポイント阻害薬を用いているのは3.76%であった。非小細胞癌ではペムブロリズマブ4,447名、ニボルマブ677名で開始時から1年と3年間を比べるとニボルマブでは1326例中1年後17%、3年後6%であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NDBを用いて関節リウマチの生物学的製剤と肺がんの免疫チェックポイント阻害薬を対象とした一般の臨床研究に伍する研究ができることを示した。NDB研究はNDBが世界において稀有な巨大かつ悉皆性をもったレセプトデータベースであり、他国ではこれと同等の研究はできないことから、ビッグデータ解析でわが国の独壇場になる可能性がある。この2分野の領域を超えて他分野の多くの医学研究者に知っていただくことの意義は大きい。
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