研究課題/領域番号 |
21K12167
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
|
研究機関 | 藍野大学 |
研究代表者 |
高畑 脩平 藍野大学, 医療保健学部, 講師 (20782684)
|
研究分担者 |
寺山 慧 横浜市立大学, 生命医科学研究科, 准教授 (50789328)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 書字困難 / 評価開発 / ICT / 機械学習 / 発達障害 / 書字能力 / 画像解析 / 書字 / ペンタブレット |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、書字に困難さがある発達障害児への効果的な支援を目的とした、書字の質的評価ツールの開発を行うことである。本研究では、身体機能や認知機能の評価を専門とする研究者と、画像解析(Computer Vision)を専門とする研究者が協業することで「書くプロセスにおける身体機能・認知機能の評価」と「書かれた文字における画像処理技術を用いた評価」を総合的に行うことができ、その評価結果から書字の質的側面を簡便かつ客観的に評価できるツールを開発できることが特徴である。本研究は、発達障害児がかかえる書字の困難さに対する支援を大きく前進させるものである。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は、書字困難児への個別最適な支援の提供を目指した、ICTを用いた書字の質的評価ツールの開発を行うことである。既存の評価ツールでは取得することができない、①書かれた文字の判読性、②書字過程、③書字関連機能を包括的に評価できるツールの開発を目指して取り組んだ。 本研究期間においては、評価基盤開発までを行い、書字の困難度に関連する指標が明らかになった。具体的には、書字困難の有無は、「運動の正確性」が、書字困難の重症度は「書字速度」が重要な指標であった。また、書字の困難度に直接的に影響を与える指標としては、「母指対立検査」「WAVES_形なぞり(比率)」が特に重要であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
書字困難児の特性を、①書かれた文字の判読性、②書字過程、③書字関連機能の特徴の多方面から包括的かつ詳細に捉えた評価を行うことができるため、書字困難児の個別最適な支援に繋げることができる。また、書字困難に関連する認知機能・運動機能も含めた関連性が明らかになることで、就学前の子どもが書字困難になるリスクが明確になり、早期発見や早期支援にも繋がると想定される。
|