研究課題/領域番号 |
21K12188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 和歌山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
辻原 治 和歌山工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (50188546)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 防災 / 教育 / 教材 / ゲーム性 / RPG / 地域特化 / 実写映像 / AR / ロールプレイング / ゲーム学習 |
研究開始時の研究の概要 |
2011年の東日本大震災や紀伊半島大水害を契機に防災教育の重要性が強く認識され,正しい知識と理解および避難行動に関する教育が始まっている.新学習指導要領では,児童が主体的に学習し,「生きる力」となる学習が提唱され,2020年度から実施される学校教育には防災教育の項目が盛り込まれており,防災教育に効果的な教材の開発が求められている. 本研究では,地域において想定される災害が実写映像を使って疑似体験でき,その中でロールプレイング形式によるゲーム仕立てのコンテンツを作成し,災害時における自らの行動を能動的に学習することができる教材を開発するとともに,その効果について分析する.
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研究成果の概要 |
地域の土砂災害リスクをハザードマップや現地撮影の映像などを利用した地域特化型の防災RPGを制作した。このアプリは、和歌山県日高川町のすべての小学校(9校)と中学校(5校)合計14校について、それぞれの学校周辺のハザード等を取り入れてカスタマイズしたものを日高川町教育委員会に提供した。 ハザードマップの理解には、地図から地形を読み取ることが重要となる。砂の動きに合わせて等高線などが砂の上にリアルタイムで4次元的に表示される装置を開発・実践した。 防災教育にプログラミング教育を取り入れ、土砂災害のフィールド上でロボット体験を通じて避難行動について学ぶ教材を開発・実践した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
たとえ警報が出ていても避難行動をとる人は極めて少ない。原因として考えられる災害時の心理を打ち破り、主体的な避難行動をとる姿勢を醸成するためには、自分が住んでいる地域が災害に見舞われるような疑似体験が有効である。一方、地図の表現力と人の想像力の間には相当のギャップがあり、ハザードマップが災害時の状況を、臨場感を持って表現することには限界がある。また、他の地域で発生した被害の映像を見ても、自分の地域に置き換えて考えることは難しい。 本研究課題の学術的・社会的な意義は、地域についてカスタマイズした災害体験空間を利用した防災学習を実践し、その効果について研究したことである。
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