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数理ゲームを題材とする確率的最適化の研究および機械学習の有効性判定への活用

研究課題

研究課題/領域番号 21K12191
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分62040:エンタテインメントおよびゲーム情報学関連
研究機関奈良女子大学

研究代表者

篠田 正人  奈良女子大学, 自然科学系, 教授 (50271044)

研究分担者 嶽村 智子  奈良女子大学, 自然科学系, 准教授 (40598140)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード数理ゲーム / 組合せゲーム理論 / 確率的最適化 / 機械学習
研究開始時の研究の概要

人々が楽しめる様々なゲームにおいてプレイヤーが「勝利する」または「期待利得を最大にする」ためのベストな戦略を数学的に考察して厳密に解き、その解の特徴を調べることでそのゲームの持つ性質を明らかにし、実際に人々がそのゲームをプレイするときにより楽しめるようなルール設定の提案や、ゲームを一般化したときに現れる数学的に興味深い性質を追求する研究を行う。さらにこうして様々なゲームの理論解を求めておくことで、現在研究が盛んである機械学習による最適化の各手法の有用性と優劣を、これらの数理ゲームを用いて判定する方法を提案する。

研究実績の概要

本研究では、人々が楽しめる様々なゲームにおいてプレイヤーが「勝利する」または「期待利得を最大にする」ためのベストな戦略を数学的に考察して厳密に解き、その解の特徴を調べることでそのゲームの持つ性質を明らかにし、実際に人々がそのゲームをプレイするときにより楽しめるようなルール設定の提案や、ゲームを一般化したときに現れる数学的に興味深い性質を追求する。さらにこのようなゲームの活用として、機械学習の学習効率やアルゴリズムの有用性の判定に用いる。
今年度は本研究計画(4年間)の3年目として、引き続き数学的に「解ける」ゲーム、特に組合せゲームに重点を置いて研究を行うとともに、プレイの結果によって報酬と罰金を与える数理ゲームを用いて機械学習効率と適切な解への収束を判断する提案を行った。以下にこの2つについて具体的に述べる。
組合せゲームの研究において、石の山を円形に並べる「円形ニム」の変種ルールとして「収縮変形ニム」を大学院生と共同で新たに提案し、このゲームにおいての石の山数と着手の条件によって勝敗条件がどのように定まるかを調べ、さらに実際に人がプレイする難しさについても考察しゲーム情報学研究会で発表するとともに、同研究会研究報告として公表した。
機械学習のためのゲームの提案として、プレイヤー間の攻撃と防御をモデル化した数当てゲームを提案して共同研究を行い、学習結果が数学的に得られる解へ収束するかどうかを考察してゲームプログラミングワークショップで発表し(令和4年度)、今年度はWI-IAT2023にて発表を行い、プロシーディングスにて公開した。
研究対象としてここに挙げた2つのゲームのうち後者は不確定要素を含む確率的なゲームであり、今後さらに組合せゲームにもランダムな要素を入れて考察対象を広げるため、確率モデルに関する研究集会も実施し研究の参考とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画の通り、様々な数理ゲームの研究を推し進めるとともに機械学習の進展に寄与する研究を開始している。数理ゲームについては特に組合せゲーム理論の研究に重点を置き毎年研究発表を行っており予定より順調に進展していると言える。機械学習等への応用については共同研究により、昨年度のグラフ構造に伝播構造を持つモデルの研究に引き続いて今年度は数当てゲームをモデルにした確率最適化の学習についての結果を国際会議WI-IATにて発表し、おおむね順調であると言える。

今後の研究の推進方策

引き続き様々な数理ゲームを解く(主に組合せゲーム)研究、および機械学習に寄与する共同研究を行う。積極的に対面やオンラインを活用したセミナーや討論を行い、情報交換をしながら活発な研究を進める。
次年度は研究最終年度であるため研究集会やセミナーでの研究成果発表を積極的に行い、さらに次の研究計画立案にもつなげる。特に、確率的最適化についての知見を深めることが重要であると考えており、確率論の研究集会を開催するなどで見識を深め研究の幅を広げたい。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 収縮円形ニム2024

    • 著者名/発表者名
      荻沼弘実, 篠田正人
    • 雑誌名

      研究報告ゲーム情報学(GI)

      巻: 2024-GI-51 ページ: 1-8

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Proposing a New Security Game with Reward and Penalty2023

    • 著者名/発表者名
      Yoshioka Riku、Sakurai Yuko、Oyama Satoshi、Shinoda Masato
    • 雑誌名

      2023 IEEE/WIC International Conference on Web Intelligence and Intelligent Agent Technology (WI-IAT)

      巻: - ページ: 205-212

    • DOI

      10.1109/wi-iat59888.2023.00033

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Sample Complexity of Learning Multi-value Opinions in Social Networks2022

    • 著者名/発表者名
      Shinoda Masato, Sakurai Yuko, Oyama Satoshi
    • 雑誌名

      the series Lecture Notes in Computer Science, Principles and Practice of Multi-Agent Systems, 2022

      巻: 13753 ページ: 192-207

    • DOI

      10.1007/978-3-031-21203-1_12

    • ISBN
      9783031212024, 9783031212031
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 分割削除ニムの勝敗判定2022

    • 著者名/発表者名
      安福 智明, 坂井 公, 篠田 正人, 末續 鴻輝
    • 雑誌名

      ゲームプログラミングワークショップ2022論文集

      巻: 2022 ページ: 17-24

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 報酬と失敗コストを導入した数当てゲーム2022

    • 著者名/発表者名
      吉岡 陸, 櫻井 祐子, 小山 聡, 篠田 正人
    • 雑誌名

      ゲームプログラミングワークショップ2022論文集

      巻: 2022 ページ: 25-28

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 拡張削除ニム2022

    • 著者名/発表者名
      安福 智明, 坂井 公, 篠田 正人, 末續 鴻輝
    • 雑誌名

      研究報告ゲーム情報学(GI)

      巻: 2022-GI-48, 14 ページ: 1-5

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Delete Nimの一般化と勝敗判定2022

    • 著者名/発表者名
      篠田 正人
    • 雑誌名

      研究報告ゲーム情報学(GI)

      巻: 2022-GI-47 ページ: 1-8

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 収縮円形ニム2024

    • 著者名/発表者名
      荻沼弘実
    • 学会等名
      情報処理学会ゲーム情報学研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Proposing a New Security Game with Reward and Penalty2023

    • 著者名/発表者名
      Yuko Sakurai
    • 学会等名
      2023 IEEE International Conference on Web Intelligence and Intelligent Agent Technology
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 分割削除ニムの勝敗判定2022

    • 著者名/発表者名
      篠田 正人
    • 学会等名
      ゲームプログラミングワークショップ2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 拡張削除ニム2022

    • 著者名/発表者名
      篠田 正人
    • 学会等名
      情報処理学会ゲーム情報学研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Delete Nimの一般化と勝敗判定2022

    • 著者名/発表者名
      篠田 正人
    • 学会等名
      情報処理学会第47回ゲーム情報学研究発表会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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