研究課題/領域番号 |
21K12241
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
立石 智 熊本大学, 発生医学研究所, 講師 (00227109)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | RAD18 / 複製ストレス / 損傷乗越え複製 / DNA複製開始の制御 / 損傷トレランス / 発癌 / ヒストン / エピジェネティクス |
研究開始時の研究の概要 |
ユビキチンライゲースであるRAD18がヒストンメチル化を制御する可能性がある。これにより、エピジェネティクに遺伝子発現を調節すると思われる。2021年度は、RAD18タンパクとヒストンメチル化酵素の相互作用の解析を行う。2022年度は、どのような制御機構によりヒストンメチル化酵素が制御されているのか明らかにする。2023年度は、そのエピジェネティクな制御により、どのようにして損傷トレランスや放射線照射による損傷の修復に寄与しているのか明らかにする。
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研究成果の概要 |
RAD18欠損細胞では、DNA複製開始のステップの効率が低下していた。本研究により、RAD18による「複製開始の制御」は「損傷乗越え複製の制御」は、それぞれ独立した経路であることがわかった。またRAD18は特定のタンパクの活性に影響を及ぼすことで、複製開始の因子を安定化していることが判明した。複製開始に関与する因子が安定化することにより、複製ストレスを緩和して、停止した複製フォークの複製を補う。RAD18によるDNA複製の開始の制御が損なわれると、細胞老化が誘導されることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複製ストレスを緩和するメカニズムが細胞には備わっており、発癌を抑制し老化の進行を抑制するために、それを理解することが重要である。RAD18欠損細胞では、DNA複製開始のステップが低下していることがわかった。複製開始のステップが抑制されると、細胞老化が誘導されることが示唆された。複製開始の頻度が低下したマウスでは、発癌頻度が増加することが報告されている。このため、RAD18による複製開始の安定化が、複製ストレスの解消および細胞老化の抑制にどのような影響を与えるのか明らかにすることは重要である。
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