研究課題/領域番号 |
21K12251
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
丸山 耕一 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学研究所 計測・線量評価部, 主幹研究員 (70349033)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | メダカ / 胸腺 / 放射線 / 複合影響 / 胸腺萎縮 / 放射線障害 / 概日リズム障害 |
研究開始時の研究の概要 |
環境評価生物であるメダカの胸腺をターゲットにして、放射線+αの異なる複数のストレスをメダカに与え、胸腺の萎縮の程度から、ストレス影響が現れるしきい値を検証する。具体的にαは、A)概日リズム障害、B)化学物質、C)心因的要因を想定している。 申請者はこれまでに、胸腺が生きたまま可視化出来る遺伝子改変メダカを用いて、放射線影響を定量化出来るシステムを構築している。この系は生体そのものが受けているストレスを直接生きたまま観察、定量可能な系であることから、簡便に放射線+αのストレスへの効果を定量化出来るものであり、様々な複合影響や未知なるストレス因子などへの応用が可能である。
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研究成果の概要 |
本研究課題は、メダカ胸腺をターゲットにして、放射線+αの異なる複数のストレスをメダカに与え、胸腺萎縮の程度から、ストレス影響が現れる閾値を検証する事である。A) 概日リズム障害では、明暗サイクルを早める事で、胸腺萎縮を確認できた。また、明暗サイクル変化19日目に1-10GyのX線照射することで、通常よりも低い線量での放射線影響が確認された。B) 化学物質では、亜ヒ酸による胸腺萎縮を試みたが、亜致死濃度でのみ胸腺萎縮が観察された。C) 心因的要因では、メダカ(大)とメダカ(小)を同鉢に飼う事でメダカ(小)に胸腺萎縮のストレスを与える事が示され、X線の影響も低い線量で出る事が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでにマウスの拘束モデル下での放射線影響との複合影響の仕事はあり、より低い線量で放射線影響が出ることが示されている。しかしながら魚類においては同様の研究は行われていない。今回、申請者が構築している胸腺可視化モデルを使い、放射線以外のストレスでもストレスを定量することが示され、また、ストレス下での放射線の影響を調べ、日照リズム障害下や心因的ストレス下では、より低い線量で放射線影響を与えることが示された。
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