研究課題/領域番号 |
21K12285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
羽成 修康 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 研究グループ長 (10392648)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 塩素化パラフィン / 成分組成 / 二次元ガスクロマトグラフ / 毒性推定 / 二次元ガスクロマトグラフィー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約の規制対象物質である塩素化パラフィン(CP)の環境挙動、なかでも毒性影響を把握することである。光耐性が強い成分は強残留性を示すため、CPの光反応特性を評価できる耐光試験を行い、試験前後のCPを二次元ガスクロマトグラフ質量分析計により分析する。その結果と別途実施する毒性試験結果の相関性をマッピングすることで、従来法では評価困難な、CP同族体や異性体の成分組成差異やリスク懸念成分を可視化できる手法開発を行う。
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研究成果の概要 |
残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約の規制対象物質である塩素化パラフィン(CP)の環境挙動、なかでも毒性影響を把握するため、耐光試験前後のCPを二次元ガスクロマトグラフ質量分析計により異性体別分析を試みた。残念ながら試験後のCPパターンに劇的な変化は確認できなかったが、別途実施した水生生物への遊泳阻害影響結果を把握できたため、CP同族体や異性体のリスク懸念成分を可視化できる手法開発の一端を実施できた。この成果から、未解明な点の多いCPリスクプロファイルに関する新たな知見を得ることができたと考えられたが、CP組成とリスク評価のマッピング化にはさらなる検証が必要であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光耐性の強い強毒性の塩素化パラフィン(CP)を実験的に生成させることは、同じ残留性有機汚染物質(POPs)である塩素化ナフタレンよりも困難だったことから、CPの光耐性が通常のPOPsよりも強いことが判明したこと、二次元ガスクロマトグラフ質量分析計でのCP溶出位置と水-オクタノール分配係数との関連性から水生生物へのリスク評価を把握する一端となる成果を得ることができたこと、また水生生物への遊泳阻害試験から、供した標準物質であるCPのリスク影響を明らかにできたことが挙げられる。
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