研究課題/領域番号 |
21K12347
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
孫 穎 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (50536670)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | GSCM / 理論モデル / 予測モデル / グリーンサプライチェーンマネジメント / サプライチェーン単位での包括的な環境管理 / 低炭素化対策 / 国際展開モデル / 日本と中国企業 / グリーンサプライチェーンマネジメント(GSCM) / 包括的環境管理 / 日中製造企業 / 低炭素化 / 統計モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は「国境を超えたサプライチェーン単位での包括的な環境管理(Green Supply Chain Management、以下GSCM)をいかに実現するのか」という方法論を、環境管理の格差が激しい日中製造業に対する分析を通して定量的に提示することを目的とする。 アンケート調査と統計モデルを用いて、①GSCMの二国間の展開構造は何かを明らかにした上で、②日本企業の先進的な低炭素化管理が調達連鎖を通じて中国企業へと拡散する動的経路を予測することにより、国境を超えたGSCM推進の条件を提示する。
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研究実績の概要 |
本研究は「国境を超えたサプライチェーン単位での包括的な環境管理(Green Supply Chain Management、以下GSCM)をいかに実現するのか」という方法論を、環境管理の格差が激しい日中製造業に対する分析を通して定量的に提示することを目的とする。 製造業の国際分業が進む中、企業の環境管理は一企業単位から国境をまたぐサプライチェーン単位での環境管理へ変化している。GSCMの実施内容や影響要因は何か、企業業績にどのような影響を与えているかについて、既存研究では主に一国内の企業を対象に分析されてきた。一方で、国をまたぐGSCM推進の方法論に関する研究蓄積は十分ではない。 そこで、本研究は、日本企業の先進的な低炭素化管理が調達連鎖を通じて中国企業へと拡散する動的経路を予測することにより、国境を超えたGSCM推進の条件を提示する。 今年度は、まず文献調査のもとで、イノベーション普及理論やインダストリアルエコロジー概念(industrial ecology、IE)を用いて、GSCM展開の予測モデルの理論フレームワークを構築した。つぎに、GSCM国際的展開の影響要因に関する日中企業の収集データ(約400社の製造企業の環境報告書、統合報告書、CSR報告書などから抽出)から、テキストマイニングや回帰分析などを用いてパラメータを求め、GSCM展開に関する「伝播モデル」を検討した。さらに、企業のGSCM実施の確率分布を分析し、「プロビット行動モデル」を構築することでGSCM展開の動的経路の解明を行った。そのうえで、GSCM展開の予測モデルの開発を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、文献調査をもとに下記3つの研究を進めており、おおむね順調に進展している。①イノベーション普及理論などに基づき、GSCM展開の予測モデルの理論フレームワークを構築した。②GSCM国際的展開の影響要因に関する日中企業の収集データ(環境報告書などから抽出)から、回帰分析を用いてパラメータを求め、GSCM展開に関する「伝播モデル」を検討した。さらに、企業のGSCM実施の確率分布を分析し、「プロビット行動モデル」を構築することでGSCM展開の動的経路の解明を行った。そのうえで、GSCM展開の予測モデルの開発を行った。 コロナの関係で日中企業宛のアンケート調査が実現できていないものの、環境報告書などからデータを抽出し、分析を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
日中GSCM展開モデルとその予測モデルを太陽光パネル関連の製造産業に適用し、サプライチェーンでの位置別(川上・川中・川下)や業種別(鉄鋼・化学・機械など)にGSCMの国際的展開の推進条件を提案する。互いに取引関係のあるグローバル企業に本研究の成果を適用し、社会実装を試みる。
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