研究課題/領域番号 |
21K12365
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
松本 真哉 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 教授 (50345469)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ライフサイクル思考 / 総合的な探究の時間 / 探究活動 / 探究課題指導 / 教員研修 / カードゲーム / 環境教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、2019年度から先行実施が始まった高等学校における総合的な探究の時間の生徒の課題設定に関する素材として、日常で用いる製品などのライフサイクルの考え方の活用を目指す。製品などのライフサイクルを扱う環境教育教材を活用し、オンライン化も含めた教員向けの指導用教材などの開発を行う。そして、実際の高等学校における当該教科の実践活動を通して、開発した教材などの有用性や課題などの検討を行う。
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研究実績の概要 |
本課題では、学習指導要領の改訂に伴い導入された総合的な探究の時間における生徒の課題設定や探究活動の指導において、製品などのライフサイクルに関する考え方(ライフサイクル思考)の導入を支援する教員向け指導教材とオンラインツールなどの開発と実践に取組んだ。 初年度は、カレーとタオル、スマホの三つの課題について、それらのライフサイクルに関するポスターを作製し、これらポスターと温暖カード、及びそのカード遊びから展開するグループワークからなる講習内容を構成した。二年目には、構成した内容に基づいた教員研修を対面形式で実施した。研修に関する質問紙調査では、教材やグループ活動が探究学習の課題設定などの指導に資するとの評価が9割程度得られたが、ライフサイクル思考を当該教科の指導に導入するには、関連教材を活用した指導計画や探究学習の事例、人材支援など、更なる補助的要素が必要であることが示された。 そこで三年目には、追加素材として、ごはんのライフサイクルに関する内容を軸に、整備したポスターなどの研修用教材を補完し拡充するための書籍の検討を進めた。当該課題の研究協力者を中心に、他の執筆者も加え、書籍の位置付けや全体構成について検討を重ね現在執筆を進めている。残念ながら研究期間中には執筆が完了しなかったが、現在、7割程度の内容が完成しており、2024年度中の刊行を目指している。また温暖カードのオンラインゲーム化の検討も進め、Windows版とスマホ版の整備を進めた。いずれのゲームも概ね完成しており、現在、細かな確認作業と、スマホ版のアプリ配布に関連する登録作業を進めている。 このように、当初目標に資する教材や研修内容などの整備はほぼ完了した。今後は、更なる教員研修や日本化学会の環境教育シンポジウムでの講演などが予定されており、執筆中の書籍の内容も含め、整備した教材などの活用に関する普及啓発を継続する。
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