研究課題/領域番号 |
21K12381
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 (2023) 東京工業大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
丸谷 俊之 お茶の水女子大学, 保健管理センター, 教授 (20642177)
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研究分担者 |
西尾 彰泰 岐阜大学, 保健管理センター, 非常勤講師 (90402172)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 援助希求行動 / 援助希求行動の変化 / ガンビア / 伝統医療 / 精神科医療 / 低・中所得国 |
研究開始時の研究の概要 |
西アフリカのガンビアにおいて,メンタルヘルスの施策は策定されているが,ごく一部が実施されているのみである。精神疾患は,悪魔や魔法使いに取り憑かれるか,超自然的な力により発症すると考える人も多い。このような状況で,限られた資源を適切に用いるためには,適切な援助希求行動とは何かを考えることが必要となる。そのため,本研究では,患者や家族の援助希求行動のパターンを分析し,伝統治療と精神科医療を連携するための方策を見出す。
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研究実績の概要 |
本年度はCOVID-19パンデミックが終結したため、現地で調査を実施するために動くこととしたが、もともと開発途上国は感染対策が脆弱であるため、先進国と同様に社会状況が回復しているとは考えられなかった。時期を見て関係者との連絡を試みたところ、メンタルヘルス支援の非営利活動法人(NPO)である No Health without Mental Health GMのメンバーでもある精神科看護師は、国外に転居していたことが判明した。それゆえ、当該看護師とコラボレーションすることは困難となった。また、その他の現地担当者とも連絡が取ることが難しくなり、COVID-19パンデミックによる人的つながりの中断の影響が甚大であることが判明した。 そのため、本年度はひきつづき論文のレビューを行うとともに、世界精神医学会へ参加し、情報収集を行なった。今後、現実的に調査を進める方法として、一般人口を対象としてオンライン調査も検討したが、実施可能な業者はまだ見つかっていない。そこで、上記の精神科看護師を通じてmental health focal personへの個別のコンタクトを試み、オンラインによる質問紙調査を実施することについても検討した。また、援助希求行動(help-seeking behavior)を探るために、現地の臨床で使用可能な簡易な質問紙を開発し、現地語で話者の多いMandinka語とWolf語に翻訳、言語的妥当性を検証したものを作成することを検討した。ひきつづき、アフリカや他の開発途上国で実施された援助希求行動についての先行研究を踏まえて,調査内容を詰める作業を進めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19パンデミックは終結したが、この間の中断による影響が甚大であり、立て直しに時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
メンタルヘルス支援の非営利活動法人(NPO)である No Health without Mental Health GMのメンバーである精神科看護師の国外転居により、コラボレーションが困難となったが、当該看護師を通じて、mental health focal personへ個別にコンタクトを取り、オンライン調査を実施することを検討する。また、一般人口を対象としたオンライン調査は、今のところ業者が見つかっていないが、ひきつづき可能性を探る。さらに、実地臨床で使用可能な援助希求行動を調べる質問紙を開発することを目指す。そのため、引き続き先行研究のレビューや情報収集を行う。
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