研究課題/領域番号 |
21K12402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
三代川 寛子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (90614032)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | コプト正教会 / ケニア / 宣教活動 / 汎アフリカ主義 / エチオピア / エジプト / コプト正教 / アフリカ / キリスト教 / 布教活動 / 植民地主義 |
研究開始時の研究の概要 |
コプト正教会は、歴史的にエジプトを拠点とする教会であったが、1970年代以降、ケニアや南アフリカなどのサブサハラのアフリカ諸国において徐々に信徒を獲得している。その背景には、コプト正教会を「アフリカの教会」と見なす一方、欧米のキリスト教会を「植民地主義者の教会」として決別しようとするアフリカのキリスト教徒たちの動きがあった。本研究では、特にケニアと南アフリカの事例に注目して、キリスト教の信仰とアフリカ的アイデンティティの調和を目指した運動の諸相を明らかにする。また、そうした動きがコプト正教会の自己認識にどのような影響を与えたのか明らかにする。
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研究実績の概要 |
本年度は7月にブリュッセルで開催された国際コプト学会に参加し、研究発表を行った。同学会は新型コロナウィルス感染症の流行により開催が2年間延期されていたが、対面での開催であったため、研究者同士の旧交を温めたり新たに交流を持つことができて有意義であった。学会で発表した内容は、3年前に申し込んだ際の内容であったため、第二次大戦中のアレクサンドリアにおける聖メナス崇敬復興運動であり、コプト正教会のアフリカ宣教と直接は関係がないものであった。しかしブリュッセルの王立中央アフリカ博物館を訪問した際、サブサハラのアフリカに対する植民地支配の状況とその歴史を見直す動きがあることがよくわかった。 また、2023年2月にはケニアに出張し、ケニアのコプト正教会の状況調査を行った。ナイロビとキスム周辺のコプト正教会の司祭たちに直接話を聞くことができ、非常に有意義な出張となった。特に、エジプトから派遣されてきた宣教師たちとケニア人信徒・司祭たちとの関係などについて概況が徐々に明らかになってきており、今後更なる調査を進めていきたい。 また、ケニア滞在中には日本学術振興会ナイロビ研究連絡センターを訪問し、研究関連のアドバイスを受けつつ意見交換を行った。ケニアに調査出張するにあたって、多くのアフリカ研究者からの助言や支援を受け、その交流を通して中東研究とアフリカ研究の協働に将来性と可能性を感じた。 さらに、主としてケニアに滞在しているエチオピア人信徒のために、ケニアにエチオピア正統テワヒド教会が存在していることが分かり、ケニアのコプト正教会との関係についても今後調査していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ケニアでの現地調査を行うことができたため、文献でわかる範囲を大きく超えて状況をよく理解することができた。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度のケニアでの現地調査が年度末だったため、その内容を未だ学会発表あるいは論文の形で公表できていないが、2023年度以降はそれをまとめて発表していきたい。
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