研究課題/領域番号 |
21K12412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
杉浦 克明 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (40445739)
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研究分担者 |
井上 真理子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30414478)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 森林環境教育 / オオサンショウウオ / 鳥取県日南町 / ツシマヤマネコ / 林業 / 森林教育 / ツシマウラボシシジミ / 対馬 / 下層植生 / 木庭作 / 対馬市 / 日南町 / 地域産業 |
研究開始時の研究の概要 |
森林科学の分野では,森林への関心向上や人材育成のために森林環境教育が推進され注目されているが,その主な教育内容は森林,林業,木材等のために多くの人々の高い関心を集めることが難しい。しかし,森林は古くから人々が農林業を生業として生活してきた場所であるだけでなく,その環境に適応した希少動植物も生息している。地域固有の生物に関しては,保護や保全に関する教育が積極的に展開され,人々の関心も高い可能性がある。そこで,本研究は①地域のシンボルの希少動植物に着目した地域の教育の実態把握および②地域の農林業の現状調査から,③地域の固有生物(天然記念物)をキーワードとした森林環境教育の展開の可能性を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は①地域のシンボルである希少動植物に着目した地域の教育の実態把握および②地域の農林業の現状調査から,③地域の固有生物(天然記念物)をキーワードとした森林環境教育の展開の可能性を検討することである。その研究対象地を、ツシマヤマネコが生息する長崎県対馬市とオオサンショウウオが生息する鳥取県日南町とした。 令和5年度は鳥取県日南町および長崎県対馬市への現地調査を行った。これまでの調査から固有種の教育・普及活動は地域で展開されているものの、固有種の生息環境と深いかかわりのある森林環境教育との連携が見えてこない。そこで、対馬市と日南町の施策から、固有種と森林への取組み方について明らかにし、固有種を活用した森林環境教育の可能性について検討した。方法は行政が公開している総合計画、環境基本計画、森林整備計画等を用い、適宜聞き取り調査を実施した。その結果、対馬市では、児童を対象に森林体験・学習が行われていたが、林業従事者の育成が主となっていた。それとは別に、ヤマネコの食資源となるげっ歯類を増やすための森づくりが行われていた。つまり、林業と固有種に関することが別々に行われていることが明らかとなった。日南町でも、オオサンショウウオの生息環境の保全のために森林整備の重要性は触れられていたものの、森林環境教育とのつながりはみられなかった。日南町でも対馬市でも森・川・里・海・まちを総合的に学ぶ教育が展開されはじめた。固有種をシンボルとした森林環境教育の展開の可能性が見えてきた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は長崎県対馬市と鳥取県日南町の現地調査を行うことができた。今年度は行政が公開している資料を基に、各自治体の取組みをまとめ、不明な点を中心に関係者への聞き取り調査を行うことができた。併せて、長崎県対馬市の木庭作の過去から現在までの変遷について空中写真と地形図をもとにGIS(地理情報システム)を用いた分析も進んでおり、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究方針としては、今後も鳥取県日南町と長崎県対馬市の両対象地の現地に出向き、これまでに得られた基礎資料を基に、今年度は固有種を森林環境教育との連携を図るうえでどのような課題がありどのようなプログラムが適しているのかを総合的に判断したい。併せて、林業事業体や民間が主となった場合のプログラムも検討する予定である。
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