研究課題/領域番号 |
21K12427
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 福山市立大学 (2022-2023) 大阪大学 (2021) |
研究代表者 |
宮前 良平 福山市立大学, 都市経営学部, 講師 (20849830)
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研究分担者 |
川端 亮 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (00214677)
渡邉 敬逸 愛媛大学, 社会共創学部, 准教授 (30711147)
佐藤 功 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (40833760)
松村 暢彦 愛媛大学, 社会共創学部, 教授 (80273598)
松永 和浩 大阪大学, 適塾記念センター, 准教授 (90586760)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 関係人口 / 災害復興 / 日本酒 / 過疎 / よそ者 / はれ者 / はれ物 / 市民大学 / まちづくり |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、過疎地域の復興において重要なアクターとなる関係人口に焦点を当て、従来の関係人口論では不足している以下の3点を明らかにする。①災害後の関係人口の広がりを把握し、外部者ネットワークの構造を量的に明らかにする。②地域住民と外部支援者との長期的なかかわりを質的に記述し、地域の変容過程を明らかにする。③外部者(よそ者)の介入によって地域内で不可視化されていたアクター(はれ者)を巻き込んだ地域の主体化の過程をアクションリサーチの手法を用いて明らかにする。以上の三点をまとめて、内発的復興における「よそ者」の役割についての実践理論を構築する。
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研究成果の概要 |
本研究は、愛媛県西予市野村町の復興を実践的に研究することを目的とする。具体的には、酒文化調査、乙亥大相撲調査、復興曲線インタビュー、NEOのむらによるアクションリサーチの4つを実施した。酒文化調査では、野村町の独特な酒文化とその変容を明らかにし、復興の原動力としての酒の役割を探った。乙亥大相撲調査では、地域の伝統行事である乙亥大相撲の歴史と文化的意義を再確認した。復興曲線インタビューでは、被災住民の復興過程における経験を質的に明らかにし、課題と成功事例を整理した。NEOのむらによるアクションリサーチでは、地域の「よそ者」として地元の人々と協力し、様々な活動を通じて地域復興に寄与した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、地域文化と復興の関係を具体的に解明した点にある。特に、酒文化と伝統行事が復興の原動力として機能することを示し、復興過程における住民の経験を質的に分析した。また、「よそ者」と地元住民の協働が地域復興に与える影響を明らかにした点も重要である。
社会的意義としては、地域文化の再評価と継承を通じて、被災地の持続可能な復興モデルを提示したことが挙げられる。さらに、関係人口の増加と地域内外の交流を促進することで、過疎化対策や地域活性化に貢献する可能性が示された。
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