研究課題/領域番号 |
21K12431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
木下 博子 九州大学, 留学生センター, 准教授 (60711223)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | LGBT / 東南アジア / イスラーム世界 / 計量テキスト分析 / LGBTQ / ジェンダーと政治 / テキスト分析 / インドネシア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、東南アジアのLGBTQ(Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender and Questioning/Queer)の権利を主張する社会運動(以下、LGBTQ社会運動)に着目し、量的テキスト分析(量的研究)とフィールド調査(質的研究)の双方向から多角的かつ学際的に分析することによって、現代インドネシアの社会動態の一側面を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、東南アジアのLGBTQ(Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender and Questioning/Queer)の権利を主張する社会運動(以下、LGBTQ社会運動)に着目し、量的テキスト分析(量的研究)とフィールド調査(質的研究)の双方向から多角的かつ学際的に分析することによって、現代インドネシアの社会動態の一側面を明らかにする。具体的には、東南アジアの大国インドネシアを対象として、①インドネシアにおけるLGBTQやその社会運動に対する国家による政策や宗教組織による対応(言説の変容)と、②LGBTQをめぐる報道トーンの変遷を明らかにすることで、国家や宗教勢力と、LGBTQの権利を主張する社会運動との多様な競合関係を浮き彫りにし、インドネシア社会の変容のダイナミズムを解明することである。 2023年度は、以下の2点の研究に取り組んだ。まず、量的テキスト分析を用いた計量分析の実施である。昨年度に引き続き量的テキスト分析を実施した。具体的には、Twitter上からLGBTQに関連するテキストを抽出し、辞書分析を行った。次に、フィールド調査である。2023年度は、8月にインドネシアのジョグジャカルタにおいて調査を行った。具体的には、インドネシアの宗教勢力、およびLGBTQの権利保護を目的とするNGO団体、国際的人権団体への聞き取りを実施し、昨今のインドネシア社会におけるLGBTQを取り巻く状況についてのインタビューを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症が第5類に移行したことから、海外渡航のハードルが下がり現地調査を再開することができた。他方で、航空機代金の高騰や円安の影響で、現地調査に係る経費が、当初の計画段階より高騰しており、計画していた期間のフィールドワークを実施することが困難であった。そのため、Zoom等のオンライン会議ツールを利用して聞き取り調査を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度が最終年度であるため、引き続きフィールドワーク(予備的)を実施することに加え、研究成果を学術論文として刊行する活動を行う予定である。
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