研究課題/領域番号 |
21K12466
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
山田 香織 東洋大学, 社会学部, 講師 (50731832)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | アートツーリズム / 地域芸術祭 / 環境創造 / アート経験 / 観光資源 / 地域国際芸術祭 / 日本 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、アートツーリズムの深化拡充の可能性を探究することを目的としている。このために、地域国際芸術祭に焦点をあて、外部から埋め込まれた観光資源としてのアートを地域住民がどのように受容し、それを介して何を経験しているのか、また、これに限定しないより広い意味でのアートの何をどのように経験していて、それらに関する環境はどのようになっているのかを明らかにする。 調査研究は、民族誌的手法を用い、①文献研究②現地調査③考察(成果のアウトプット)を組み合わせて展開する。主たる調査対象地は、アートツーリズムの成功事例として取り上げられる地域国際芸術祭のひとつの瀬戸内国際芸術祭とその開催地を予定している。
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研究実績の概要 |
今年度は本研究において調査対象とする瀬戸内国際芸術祭(第5回)開催年であった。そこで、本研究の問いである「アートとの距離感」の様相を把握するために、これまで定点観測を重ねてきた同芸術祭のある地域において、芸術祭の実施様態と、それへ市民関与の様相、そして、その周辺で展開される市民活動とアクターの実践状況を参与観察と聞き取りの手法で調査し、データを収集した。今回は、これまで見られなかった市民によるアートをめぐる実践を複層的に観察することができた。これについては今後さらに掘り下げ、その後の展開も観察し続けていく計画である。 今年度は、会場となる離島において来訪者が何を鑑賞・経験し、何に感銘を受けているのかを問う、来島者アンケート調査も実施した。豊島においては以前より来島者調査が実施されていた。そのため、そのアンケートの設計・実施に携わってきた山本暁美氏に協力を仰ぎ、豊島と本研究代表者の調査地である離島の2か所で、来島者調査を実施した。アンケートは、秋会期の3日間(10月8日(土)~10日(月・祝))の日程で、スマートフォンから回答してもらうデジタル形式でおこない、当初計画していたサンプル数を両島ともに収集することができた。このアンケート結果については、次年度中には分析を終え、公表する計画である。 当初より計画していたドイツでのアートフェスティバルに関する調査を実施することもできた。カッセルのドクメンタ、ベルリンのビエンナーレならびにアートウィーク、ルールのトリエンナーレを視察することで、芸術祭の位置づけ、表現されるもの、提供される鑑賞・体験の機会、鑑賞・体験のされ方を観察することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画のとおりデータ収集をおこなうことができた。
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今後の研究の推進方策 |
定点観測を引き続き行うことで、会期後の地域の変化を追っていく。また、会期中に活動に関わっていた人々に聞き取り調査をおこない、会期中やその後の変化について情報収集する。今年度実施したアンケート調査で収集したデータを分析し、公表する。
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