研究課題/領域番号 |
21K12467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
高梨 博子 日本女子大学, 文学部, 教授 (80551887)
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研究分担者 |
中野 宏幸 京都産業大学, 文化学部, 教授 (70907873)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 対話的交流 / スタンス / ガバナンス / 都市の進化 / ポストコロナ / 地域アイデンティティ / バフチン / 地域活性化 |
研究開始時の研究の概要 |
観光の現場における対話の特質をとらえ、バフチンの対話原理並びに対人関係の理論を発展的に解釈し、ポストコロナ時代の観光における対話的交流モデルの構築及びその国際的体系化を目指すものである。これにより、現場での観光客との対話、地域協働によるサービス向上の基盤構築のモデルをとりまとめ、ポストコロナの時代に向けて、観光の現場の取組みとあいまった地域基盤の充実に寄与していく。
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研究実績の概要 |
2022年度は、京都や奈良等の国内都市並びにチェコ・ドイツ・オーストリアでのフィールドワークの実施、ガストロノミーツーリズム国際フォーラム(奈良、12月)への参加と海外からの行政・企業等との意見交換、叢書論文・研究論文の公表、学会発表を行い、ポストコロナ時代の観光における対話的交流モデルの構築及びその国際的体系化を目指す調査研究を実施した。 叢書論文は「観光のエスノポエティクス」を、コラム「旅行者視点の調査手法を求めて」とともに『ポエティクスの新展開』(ひつじ書房)に公表した。 国際的な研究発表としては、第3回国際社会言語学会(プラハ、8月)において“The interactional performance and authentication of tourism experience”を発表した。国際的な論文としては、“Language reproduction and coordinated agency through resonant play”が国際雑誌 East Asian Pragmatics(Equinox、査読有)に掲載された。また、“The utterance-final tari site construction in interaction: A general extender as a play stance marker”が国際雑誌Journal of Japanese Linguistics(Walter De Gruyter、査読有)に掲載されることが決定した(4月)。(2023年5月発刊39巻1号) 国内の研究発表としては、第37回日本観光研究学会全国大会(金沢、12月)で「クロノトポスの概念の活用による都市形成と対話的交流の分析」の発表を行い、『第37回日本観光研究学会全国大会学術論文集』に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
年度目標は、国内外でのデータ収集、国際的な意見交換、対話原理や都市研究に基づく理論的枠組みや実施手法の整理、学会等での発表であり、ガストロノミーツーリズム国際フォーラム(奈良)での意見交換、第3回国際社会言語学会や第37回日本観光研究学会での研究発表、叢書論文・国際雑誌論文(査読有)・国内論文として掲載されるなど、対話的交流モデルの構築及び国際的体系化に関し、研究結果をとりまとめて公表している。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、関西圏及び西日本の国内地域、イタリア(ボローニャ)、フランス(リヨン)などの海外地域でのフィールドワークを行うとともに、国内外でさらなるデータ収集や分析を行いつつ、対話的交流の理論的枠組みや実施手法の整理とその実証研究、学会等での発表や論文公表を進めていく計画であり、国際語用論学会、アジア交通学会、都市計画学会、日本観光研究学会等で学会発表を行う。 国際的な枠組みづくりに向けた取り組みとして、分野横断的な有識者によるシンポジウムを開催し、大学・政府・自治体・観光関係者に発信する。
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