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ハイブリッド型相互学習による互恵的な海外ボランティア・ツーリズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K12479
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分80020:観光学関連
研究機関和歌山大学

研究代表者

藤山 一郎  和歌山大学, 日本学教育研究センター, 准教授 (70388106)

研究分担者 大山 牧子  神戸大学, 大学教育研究センター, 准教授 (70748730)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードオンライン / ボランティア・ツーリズム / サービス・ラーニング / ハイブリッド / フィールドワーク / 大学教育 / COIL / 活動理論
研究開始時の研究の概要

観光において「ゲスト」と「ホスト」が接触する海外のボランティア・ツーリズム(以下、「VT」とする)に焦点をあてる。主たる研究対象を大学生が参加する海外ボランティアとし、両者が互恵的関係を構築する過程において、「現場でないと達しえないこと(リアル)」と「現場以外で達しえること(オフライン/オンライン)」の組み合わせを明確にしたハイブリッド型のVTモデルを提示することを目的とする。
事前(オフライン/オンライン )⇒現場(リアル)⇒事後(オフライン/オンライン)の各段階におけるホストーゲストの関係性の変化を「活動理論」を軸に実践検証し、互恵性のあるVTモデルを提示する。

研究実績の概要

本研究は、「ゲスト」と「ホスト」が接触する海外のボランティア・ツーリズム(以下、「VT」と表記する)に焦点をあてる。両者が互恵的関係を構築する過程において、「現場でないと達しえないこと(リアル)」と「現場以外で達しえること(オフライン/オンライン)」の組み合わせを考慮したハイブリッド型のVTモデルを提示することを目的とする。
主たる研究対象は、大学生が参加する大学の正課、または正課外活動としての発展途上国に対する海外ボランティア・プログラムである。2019年度にインドネシアにおいて直接活動するプログラムを実践した(科研費18K11868)。その実践研究から日本人学生が渡航する以前から現地で協働するインドネシア学生との事前学習の重要性が示唆された。その知見を反映するプログラムの立案・実践を予定していたが、2020年初頭から始まったコロナ禍の長期化により海外ボランティア・プログラムの実践調査が不可能となった。
他方、完全なオンラインによる日本人大学生とインドネシア大学生が協働して、サービス・ラーニングを試みる正課プログラムを開発し、その実践を通して、「ゲスト」と「ホスト」の相互作用が発生するかどうかを検証してきた。
その間、予備的考察として、オンライン型国際協働授業における履修者の能力獲得と満足度に関する研究をおこない、その成果と課題について論文を作成した(「オンライン国際共修型授業の実践と考察」、『和歌山大学クロスカル教育機構研究紀要』、第4巻、2023年3月、1-12)。
同時に、2023年度10月よりCOIL型授業の実践と2024年3月の海外ボランティア・プログラム(インドネシア)が実現したことにより、両国学生および裨益対象の現地住民へのアンケート調査を実施することができた。最終年度(2024年度)においては、アンケートの分析・考察を進めて、上記目的を達成する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナ渡航制限による実践研究の延期という状況が続いたものの、オンライン型のフィールドワーク(サービス・ラーニング)の実践による予備的考察をおこなったこと、また、2023年後期から年度末にかけて、当初予定していたプログラムの実践と関係者からデータ回収をはかることができたため。

今後の研究の推進方策

2024年3月までに関係者から回収したアンケート調査結果の分析を通して、現地実践のみのプログラムと、オンラインによる事前学習と現地実践のハイブリッド型相互学習を採用したプログラムとの比較考察をおこなう。
その結果として、ホスト(現地住民)とゲスト(両国学生)との相互利益の変化、各アクターの能力獲得の状況を明らかにして、研究成果論文の公表をはかることとする。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 「参加型開発論」からみたSOFARモデルの検討~インドネシアにおける海外サービス・ラーニングを事例に~2024

    • 著者名/発表者名
      藤山一郎・大山牧子
    • 雑誌名

      ボランティア学研究

      巻: 24 ページ: 19-30

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 授業評価アンケートの自由記述結果に基づくオンライン授業のデザイン2024

    • 著者名/発表者名
      大山牧子
    • 雑誌名

      神戸大学大学教育研究

      巻: 32 ページ: 115-129

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 授業の経験に対するリフレクションと学習成果との関連2023

    • 著者名/発表者名
      大山 牧子、畑野 快
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌

      巻: 47 号: 2 ページ: 217-228

    • DOI

      10.15077/jjet.46092

    • ISSN
      1349-8290, 2189-6453
    • 年月日
      2023-06-20
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] オンライン国際共修型授業の実践と考察2023

    • 著者名/発表者名
      藤山一郎
    • 雑誌名

      和歌山大学クロスカル教育機構研究紀要

      巻: 4 ページ: 1-12

    • DOI

      10.19002/AA12815903.4.1

    • ISSN
      24336130
    • URL

      https://wakayama-u.repo.nii.ac.jp/records/2005872

    • 年月日
      2023-03-31
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ボランティア・ツーリズムのオンライン化は誰を資するのか:コロナ禍における海外ボランティアから問う「フィールド」の含意2022

    • 著者名/発表者名
      間中光・藤山一郎
    • 雑誌名

      立命館大学人文科学研究所紀要

      巻: 131 ページ: 215-239

    • NAID

      120007186886

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] DX時代の大学における学習支援の一考察ー阪大ウェルカムチャンネルの取り組みを事例にー2022

    • 著者名/発表者名
      大山牧子・西川晃弘・朝日瀬菜
    • 雑誌名

      名古屋高等教育研究

      巻: 22 ページ: 23-53

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学部における教育情報の活用及びIRの現状と課題―全国調査と事例研究の分析を通して―2022

    • 著者名/発表者名
      鳥居朋子・岡田有司・山田剛史・林透・高橋哲也・村上正行・串本剛・大山牧子
    • 雑誌名

      大学教育学会誌

      巻: 43(2) ページ: 89-93

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 震災を題材としたICTを用いた探究学習プログラムの開発と実践2022

    • 著者名/発表者名
      見城佑衣・大山牧子
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌

      巻: 45(3) ページ: 305-317

    • NAID

      130008077444

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] プレFD受講生の学習者特性に着目した研究・教育・社会貢献の統合の特徴2021

    • 著者名/発表者名
      大山牧子・根岸千悠・佐藤浩章
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌

      巻: 45(Suppl.) ページ: 225-228

    • NAID

      130008151186

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] アクティブラーニングにおけるリフレクション内容の特徴2022

    • 著者名/発表者名
      大山牧子・畑野快
    • 学会等名
      日本教育工学会2022年秋季全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 大学の質保証における教育プログラムの評価と改善2024

    • 著者名/発表者名
      鳥居朋子編 (第3章 大山牧子)
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      東北大学出版会
    • ISBN
      9784861633935
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 看護教員のための問題と解説で学ぶ教育設計力トレーニング2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤浩章(監修)大串 晃弘(編)(Ⅱ・Ⅲ部 大山牧子)
    • 総ページ数
      168
    • 出版者
      医学書院
    • ISBN
      9784260052757
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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