研究課題/領域番号 |
21K12481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 追手門学院大学 (2022-2023) 和歌山大学 (2021) |
研究代表者 |
藤田 武弘 追手門学院大学, 地域創造学部, 教授 (70244663)
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研究分担者 |
八島 雄士 和歌山大学, 観光学部, 教授 (00320127)
大浦 由美 和歌山大学, 観光学部, 教授 (80252279)
岸上 光克 和歌山大学, 食農総合研究教育センター, 教授 (20708002)
藤井 至 大阪商業大学, 経済学部, 講師 (30832703)
貫田 理紗 島根県中山間地域研究センター, 地域研究スタッフ, 主任研究員 (00840050)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 関係人口 / テロワール / ツーリズム / 地域内再投資 / 地方創生 / 都市農村交流 / 鏡効果 / 地域内再投資力 |
研究開始時の研究の概要 |
地域活性化の新たな担い手として注目を集める「関係人口(タイプ別)」の地域での活動を手掛かりに、住民との交流を通じて進展する多様な「価値共創(鏡効果の発揮による地域資源のブラッシュアップ、農業・農村の商品化)」の実態を解明するとともに、それらの動きが地域内雇用の創出や税収確保等の面で効果が期待される地域内再投資力にどう帰結するのかを分析・考察することによって、地域資源の価値を消費者に訴求する際の考え方として注目を集めるツーリズム・テロワールの価値概念がもつ有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究は「関係人口」を4つの類型(参加・交流型、反復・就労型、直接寄与型、地域資源活用型)に区分し、関係人口と地域住民との多様な価値共創の実態を考察した。 具体的には、地域における新たな雇用創出や自治体の税収増加に繋がっているかどうかを指標として分析し、得られた結論は次のとおりである。 ①各類型ともに多様な形で価値共創を実現していること、②そのためには地域資源を日常不断に維持管理することが必要であり、将来の移住を目標とする農的関係人口の構築が重要であること、③それらの効果を地域内外に向けて可視化する手法としての学習機会の創出が必要であること。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
テロワール概念を援用した研究は「観光学」「農業経済学」「文化政策学」の各領域で取り組まれたばかりで、地域産業クラスターの展開や地域活性化への寄与についての指摘はあるが、それに伴う地域内での雇用創出や当該自治体における税収の増加などを具体的に検証した研究は見当たらない。 本研究は、近年農山村地域における新たな価値共創の主体として関心を集める「関係人口」に注目し、地域住民との繋がり方によって交流の「鏡効果」や再投資のあり方に如何なる差異が生じるのかを実証的に明らかにするとともに、ツーリズム・テロワール概念の有効性を検証しようとする点に学術的・社会的意義がある。
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