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コロナ時代の新たな都市農業:ICTが拓く可能性とその社会インパクト

研究課題

研究課題/領域番号 21K12487
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分80020:観光学関連
研究機関大正大学

研究代表者

古田 尚也  大正大学, 総合学修支援機構, 教授 (40727856)

研究分担者 岩田 洋佳  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00355489)
齋藤 知明  大正大学, 人間学部, 専任講師 (80646224)
高瀬 顕功  大正大学, 社会共生学部, 専任講師 (90751850)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード都市農業 / ICT / グリーンインフラ / ベジタブルツーリズム / コミュニティー菜園 / COVID-19 / 社会インパクト / 伝統野菜
研究開始時の研究の概要

本研究ではまず①都市農業へのICTの活用可能性について、研究代表者や分担者がこれまで教育・研究、地域貢献活動を行ってきた大正大学巣鴨キャンパスを中心とした巣鴨地域での実証実験を通して検証を行う。さらに、これまで協働してきた国内外の他の団体・地域等においてもこうしたICT技術活用が有効である否か、その②レプリカビリティーについての検証を行う。そして、コロナ禍のもと、一層その重要性が増している③都市農業の有する社会価値について、コミュニティー、教育、福祉、環境、地域経済などの多様な側面から検討し、定量的なインパクト評価を行うことを目的としている。

研究実績の概要

新型コロナの影響がほぼ払しょくされたことにより、本年度は大正大学巣鴨キャンパスでベジタブルツーリズムの実証研究を数多く行うことができた。キャンパス内の農園をガイド付きで案内するツアーを、オープンキャンパスの際、学園祭等のイベント時に来訪者向けに6回実施し、合計で約170人の参加者を得た。これは2022年度の実績人数約50人を大きく上回る実績となった。また、2022年度から開始した豊島区立朝日小学校との連携は、2023年度には小学2年生と小学6年生のSDGs関連授業へのコンテンツ提供と協力という形で実施し、4月には、2年生と6年生の各30名が大正大学のキャンパス農園ツアーを体験した。また、特に土地の限られた都市地域向けに開発を行った移動式の小型レイズドベッドを使った試験栽培も継続して行った。さらに、同型の移動式小型レイズドベッド3台を豊島区立朝日小学校に貸与し、活用してもらいながら使い勝手に関するフィードバックをもらう試みも開始した。ICTの活用に関しては、LPWAの一種であるLoRa通信を使って地温、土壌水分、EC値、PH値をリアルタイムに取得し、AWSのデータベースに蓄積したり、スマートフォン上でリアルタイムに確認できるインターフェイスの開発を行ったほか、カメラシステムに関する通信手段として衛星インターネット(スターリンク社)に屋外WIFIメッシュを組み合わせたLANを構築した運用実験を開始した。なお、これらの成果について関連会議でポスター発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

複数の関係者で農園をモニタリング・管理するためのソフトウエア開発を進めていたが、担当をしていたソフトウエアエンジニアの一身上の都合により、ソフトウエア開発作業を中断せざるを得ない状況が発生したことから、その部分についての研究進捗がやや遅れてしまっている。こうした事態を受けて、2023年度末からソフトウエア開発については新たな体制を構築しており、これにより、遅れを挽回できるものと考えている。

今後の研究の推進方策

2024年度が本研究プロジェクトの最終年度となる。農園の共同管理ソフトウエアを早急に仕上げて、これを使った検証実験を行っていくほか、キャンパス農園ツアーの参加者に対するアンケート調査の実施、また、移動式小型レイズドベッドを使った実験も継続して行っていく。また、LoRa通信による地温、土壌水分、EC値、PH値のリアルタイム計測実験も継続し、カメラシステムに関する通信手段として衛星インターネット(スターリンク)に屋外WIFIメッシュを組み合わせたLANを構築した運用実験も継続して実施しデータを蓄積していく。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (18件)

すべて 2024 2023 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (9件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 5件) 図書 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] グリーンインフラと都市2024

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 雑誌名

      月刊不動産流通

      巻: 1 ページ: 8-9

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 都市で進めるグリーンインフラとNbS2024

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 雑誌名

      IPEJ Journal

      巻: No.4 ページ: 3-3

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 都市の屋上農園で、大学の新たな魅力づくり2023

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 雑誌名

      大学時報

      巻: 409 ページ: 120-121

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Nature-based Solutions(NbS)と湿地の役割2023

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 雑誌名

      森林環境2023

      巻: 2023 ページ: 53-63

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] NbS-生物多様性と気候変動の危機へのソリューション2022

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 雑誌名

      水環境学会誌

      巻: Vol.45(A) No.4 ページ: 1-1

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] エリアベースの保全を社会・経済・環境課題の解決につなげる(NbS)2022

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 雑誌名

      国立公園

      巻: 804 ページ: 23-24

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 30by30 の実現に向けた保護地域およびOECM の役割とNbS 効果の期待2022

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 雑誌名

      環境情報科学

      巻: 51-4 ページ: 38-42

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 保護・保全地域の歴史とOECMの未来2022

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 雑誌名

      BIOCITY

      巻: 92 ページ: 6-22

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] NbS -生物多様性と気候変動の危機へのソリューション2021

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 雑誌名

      Green Age

      巻: 9 ページ: 22-26

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] NbS研究の将来の現在と未来2022

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 学会等名
      大正大学地域構想研究所シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 都市農業の可能性「種子屋街道」の復活を目指して2021

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 学会等名
      日本育種学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 農と食による都市・農村連携 グリーンインフラプロジェクト2021

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 学会等名
      経団連自然保護協議会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 住み続けられるまちづくり ーグリーンインフラとしての都市農業ー2021

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 学会等名
      大正大学SDGsリレートーク
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 都市農業の可能性 ベジタブルツーリズム実現に向けて2021

    • 著者名/発表者名
      古田尚也
    • 学会等名
      種子屋街道さんぽ市
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] BIOCITY ビオシティ 94号2023

    • 著者名/発表者名
      古田 尚也、ソーニャ ペーニャ モレノ、ナイジェル ダドリー、ナタリー ドズウェルド、サンディープ セングプタ、サイモン スチュアート、ローラ デノス、パオラ ジェレミーカ、加藤 拓、藤馬 裕一、佐々木 美奈子、生田 美生、フランシス ボーヒーズ
    • 総ページ数
      128
    • 出版者
      ブックエンド
    • ISBN
      9784907083823
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 水辺を知る2023

    • 著者名/発表者名
      日本湿地学会、高田 雅之、朝岡 幸彦、新井 雄喜、石山 雄貴、佐々木 美貴、鈴木 詩衣菜、田開 寛太郎
    • 総ページ数
      148
    • 出版者
      朝倉書店
    • ISBN
      9784254185515
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] BIOCITY ビオシティ 86号 NbS 自然に根ざした解決策2021

    • 著者名/発表者名
      古田 尚也、ソニア ペーニャ モレノ、ジョナサン デイヴィス、ルードヴィック ラボディエル、マルコス ヴァルデラバノ
    • 総ページ数
      128
    • 出版者
      ブックエンド
    • ISBN
      9784907083694
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [備考] 自然に根差した社会課題の解決策

    • URL

      https://nbs-japan.com/

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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