研究課題/領域番号 |
21K12495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 金沢星稜大学 |
研究代表者 |
竹谷 多賀子 金沢星稜大学, 経済学部, 准教授 (60827442)
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研究分担者 |
佐々木 雅幸 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (50154000)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | クリエイティブツーリズム / 文化観光 / 共創 / 持続的発展 / 創造都市・創造農村 / SDGs / 創造的過疎 / 創造農村 / ポストコロナ / 創造都市 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はユネスコ創造都市において推進されているクリエイティブツーリズムによりポストコロナ時代の観光の再構築と、SDGs目標11の達成に向けた取り組み過程を分析して、各地域で普遍的に実行可能な政策モデルを提示することで、地球規模でのSDGs実現に貢献しようとするものである。「包摂的で安全かつレジリエントで持続可能な都市及び人間居住の実現」をめざすSDGs目標11はユネスコ創造都市ネットワークの活動と親和性が高く、この両者を媒介するものとしてのクリエイティブツーリズムの新たな意義を明らかにすることになる。
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研究実績の概要 |
本研究は、文化観光の一形態であるクリエイティブツーリズムの実践において、その都市型と農村型の比較を行うとともに、ツーリストと地元コミュニティとの共創プロセスに焦点を当て、日本におけるクリエイティブツーリズムの可能性と意義を明らかにするものである。分析の対象としては金沢市と丹波篠山市、石川県珠洲市を取りあげた。一般に、クリエイティブツーリズムとは観光地や地域の魅力をクリエイティブな手法やアプローチを用いて持続的に発展させる取り組みを指すが、地域の持続的発展にとって「共創」、すなわちアーティストや主催者、地域住民が協力して、新しい観光体験やプロダクトを創り出すプロセスこそ重要であるということができる。 そこで以下のような3つの形でクリエイティブツーリズムにおける共創が想定されるといえるだろう。 1. クリエイティブツーリズム運営者と地域コミュニティによる共創: 地元住民や地域コミュニティとクリエイティブツーリズム運営者が協力して、地域の伝統や文化を活かした新しい観光アクティビティやイベントを開発する【類型1:金沢】。2. クリエイティブツーリズム運営者とクリエイティブツーリストによる共創:クリエイティブツーリズム運営者が地域の自然資源や歴史的な遺産を活かして、ユニークなツアーやイベントを企画し、クリエイティブツーリストと共同で運営する【類型2:篠山】。3.滞在するアーティストやデザイナーと地域コミュニティの連携: 芸術祭を契機として滞在するアーティストやクリエイター、デザイナーが地域住民の協力を得て、地域の特色や美術文化を活かした観光施設やアートプロジェクトを共同で制作する【類型3:珠洲】。 以上のようなクリエイティブツーリズムにおける3つの共創は、金沢、丹波篠山、珠洲の3地域の持続可能な観光の促進や地元経済の振興、観光地の独自性の向上を目指すために重要な要素となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年~2022年上期にかけてのコロナウイルスの影響により、研究の進捗状況はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
クリエイティブツーリズムにおける共創プロセスについてさらに研究を深め、事例から見出された共通の特徴と類型について分析を進める。
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