研究課題/領域番号 |
21K12496
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
太田 健二 四天王寺大学, 人文社会学部, 准教授 (60506997)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ポピュラー音楽 / コロナ禍 / 音楽ベニュー / ナイトタイムエコノミー / 文化産業 / ミュージックベニュー / ライブエンターテインメント / ポストコロナ |
研究開始時の研究の概要 |
ライブエンターテインメントを下支えする中小のミュージックベニューを対象に、ローレンス・レッシグが注目した「法」「市場」「規範」「アーキテクチャ」という4つの規制のモードから、フィールドワークや地理情報システム(GIS)を活用した分析を行い、自粛を強いる社会的な規範との折衝、ライブ配信といったDX的な取り組み、クラウドファンディングや助成金など、その現状と課題を明らかにする。
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研究実績の概要 |
都市部郊外のライブハウスに対して継続的にインタビュー調査を実施し、コロナ禍による影響を論文として発表した。当該論文では、これまで郊外のライブハウスが担ってきた若者(とりわけ高校生)が音楽を始めるゲートウェイという役割を果たせなくなっている現状を明らかにするとともに、感染症と音というアナロジーに注目しながら、脅威や迷惑に対する意識をめぐる「分断」の状況を浮き彫りにした。また、インターネットを活用したライブコンサートの配信と、生(ライブ)との間でもコンフリクトや「分断」が生じる状況も見られた。一方で、ノルマ制によって文化産業化し、身内だけの互助的な発表会化したライブハウスのあり方を見つめ直すきかっけともなっている。「分断」が顕在化するライブエンターテインメントに、それを解消するポテンシャルも検討すべき課題となる。 一方で、クラブなどの音楽ベニューの歴史を、見田宗介の時代区分から整理し直すとともに、近年話題になっているシティポップ・リバイバルの背景にインターネットのUGM・CGMがあり、これらががライブエンターテインメントを支える中小ミュージックベニューにも大きな影響を及ぼしていることを、文献資料から取りまとめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍のせいもあり、ライブハウスやクラブなどのミュージックベニューに対するフィールドワークの進捗は予想よりもやや遅れている。また、GISのデータセット選定も遅くなり、またその納品も遅れ、分析作業もやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
ライブ・コンサートや音楽イベントを企画運営する主体にも調査対象範囲を広げ、コロナ禍における影響や会場となる空間について調査を進めている。また、GISに関するアドバイスを得て、データ分析を進めていく。
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