研究課題/領域番号 |
21K12501
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
井關 敦子 岐阜大学, 医学部, 教授 (10363201)
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研究分担者 |
中塚 幹也 岡山大学, 保健学域, 教授 (40273990)
大橋 一友 大手前大学, 国際看護学部, 教授 (30203897)
魚住 郁子 岐阜大学, 医学部, 准教授 (60551231)
山田 奈央 岐阜大学, 医学部, 助教 (90549776)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 性別適合手術 / トランス女性 / 術後合併症 / セルフケア / 合併症 / 性別不合【性同一性障害) / アテンド会社 / 性同一性障害 / 性別適合手術(SRS) / MtF / 海外 |
研究開始時の研究の概要 |
性同一性障害のうち、MtF当事者はFtM当事者よりもQOLが不良の傾向がある。性別適合手術(SRS)は国内で対応可能施設が少なく海外で手術を受けざるを得ない状況が続く。しかし海外でSRSを受けた場合、術後合併症等への対応は国内でされがたく、当事者はジェンダー難民となっている可能性が指摘されるが、表面化することは少ない。また、国内には海外でのSRSを支援する仲介業者もいる。 本研究では、海外で性別適合手術(SRS)を受けたMtF当事者のQOLと術後合併症の実態、受けたケアや対応を明らかにする。
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研究実績の概要 |
海外で性別適合手術(SRS)を受けたトランス女性に対して、手術前の準備、術中~術後経過および合併症やトラブルの有無と程度、家族のサポートについて、半構成的面接の協力を求めた。しかし、海外で受療した当事者からの応募がなかったため、研究対象を国内の受療者にも拡大したた。現在までに8名のトランス女性に面接調査を実施した。施術はタイ国3名、日本4名であった。全員が重篤な合併症はなく、排尿に関わる軽微なトラブル、ダイレーションの負担について述べた。全員がSRSを受けたことに満足し、家族や周囲の受け入れも良好であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍のため、LGBT支援団体と接触することが困難で、効果的な研究依頼ができなかった。また、当初計画していた、海外で性別適合手術を受けたトランス女性の応募がなく、研究計画を変更し、研究倫理審査の受審~承認の時間も必要であった。
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今後の研究の推進方策 |
スノーボールサンプリング等によって継続して研究協力者を募り、面接調査を継続し、データの飽和を図る。術後合併症やトラブルの有無、セルフケアの実際や治療に至る思い、術直後の気持ちとその後の変化、家族の反応も併せて話を聞き、質的に分析する。
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