研究課題/領域番号 |
21K12542
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
吉田 哲也 奈良女子大学, 工学系, 教授 (80294164)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | スモッキング / 折り紙 / パターン生成 / デジタル・ファブリケーション |
研究開始時の研究の概要 |
廉価な計算機やネットワークの普及により,手芸に対してもデジタル・ファブリケーションを活用することが求められている.そこで,本研究では計算折り紙に基づくスモッキングのパターン生成の研究開発を行う.これを実現するために,(1) 計算折り紙に基づくスモッキングのパターンの定式化,(2) 展開図に基づくパターン生成アルゴリズムの開発,(3) 被服の実制作を通じた評価・検証,に取り組む.
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研究実績の概要 |
廉価な計算機やネットワークの普及により,手芸に対してもデジタル・ファブリケーションを活用することが求められている.そこで,本研究では計算折り紙に基づくスモッキングのパターン生成の研究開発を行う.これを実現するために,(1) 計算折り紙に基づくスモッキングのパターンの定式化,(2) 展開図に基づくパターン生成アルゴリズムの開発,(3) 被服の実制作を通じた評価・検証,に取り組む. 上記の目的を実現するために,昨年度に開発した,計算折り紙に基づくスモッキングの展開図生成アルゴリズムに基づき,本年度は広範囲にわたる展開図の生成アルゴリズムの開発に取り組んだ.具体的には,下記の項目を実施した. (1) 前年度の項目(2)で開発したアルゴリズムを拡張し,広範囲にわたる展開図の生成を実現するために,それぞれのねじり折りを取り囲んで帯に直交する相似な図形に基づき,展開図の単位となるモジュールを定義した. (2) (1)で定義した,展開図の単位となるモジュールの敷き詰めに基づいて広範囲にわたる展開図の生成を実現するために,単体複体の考え方に基づいてモジュールを貼り合わせるとともに,帯の共有も考慮しながらタイリングを活用した展開図の生成を実現するアルゴリズムを検討した. (3) 上記で開発したアルゴリズムを,幾何オブジェクトの操作が可能なGeoGebra を用いてプロトタイプシステムとして実装するとともに,実装したプロトタイプシステムの改良を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は,主として展開図の単位となるモジュールを定義するとともに,定義したモジュールの貼り合わせとタイリングに基づいて広範囲にわたる展開図の生成するアルゴリズムの開発を目指して研究を進めるとともに,プロトタイプシステムの実装に取り組んだが,その実装や評価がまだ不十分なため.
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今後の研究の推進方策 |
今年度に実施した,展開図の単位となるモジュールに基づいて広範囲にわたる展開図を生成するアルゴリズムの改良をさらに進めるとともに,幾何オブジェクトの操作が可能なGeoGebraを用いて実装したプロトタイプシステムの改良を行い,研究成果を国際会議などで発表する予定である.
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