研究課題/領域番号 |
21K12559
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
熊澤 貴之 茨城大学, 学術研究院応用理工学野, 教授 (30364102)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 避難所運営 / 地域避難所 / 防災行動意図 / 避難所生活環境 / 個室居住空間 / 避難所環境 / 避難所生活 / 単位居住空間 / 避難所 / 生活環境指標 / 疲労 / ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,まず,国内外における避難所の生活環境の調査により,人口密度や空間の利用や分節から安全で安心な生活環境を導き,自然災害と感染症の複合災害に対する現状の避難所の生活環境を検証する.次に,実験的に避難者(被験者)の心理生理的影響を時間軸で把握することで,避難所の環境改善と疲労・ストレス低減の関係を時間軸で定量的に抽出する.最後に,上記の知見に基づいて,安全で安心な避難所運営のための生活環境評価指標を開発する.
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研究成果の概要 |
避難所運営のための生活環境指標が運営と空間に分けて検討された.避難所運営では,住民の防災行動意図の構造モデルが計画的行動理論をもとに新たに提示され,SEMによって検証された.その結果,地域交流意識は防災行動意図に大きな影響を与えるが,避難に対する否定的な態度が阻害する実態が把握され,防災行動意図に影響する要因が明らかになった.空間面では,避難所での生活環境評価が定量的な心理量で検証され,高さや面積は大きいほど快適さ,広さ感,プライバシーの評価が高い傾向にあるが,高さ1700 mm,面積4 平方m以上では評価に差がなく,また,屋根が一部ある場合,快適さとプライバシーの評価の向上が確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義としては,安全で安心できる避難所運営のための生活環境指標が生活環境の運営面と空間設計面に分けて検討され,運営面では「防災行動意図の構造モデル」が人の行動を説明する理論モデルの計画的行動理論をもとに新たに提示され,共分散構造分析(SEM)によって検証されたことである.空間設計面では,避難所での生活環境評価を定量的な心理量で検証されたことである. 研究成果の社会的意義としては,本研究成果が今後,益々充実することが求められる避難所運営指針の策定の基礎資料となることである.
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