研究課題/領域番号 |
21K12571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 北海道科学大学 (2023) 福井工業大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
趙 領逸 北海道科学大学, 未来デザイン学部, 教授 (00591794)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | コミュニケーションデザイン / イマーシブ / 複合現実 |
研究開始時の研究の概要 |
コミュニケーションには、会話内容の理解のみならず、周囲の人々や物事と自分との関係性を理解する力(以下、情況把握力)が不可欠である。しかし「仮想×現実」の複合現実空間にての「情況把握力」形成に、コミュニケーション時のどの要素が、どのように影響するかについては未解明である。本研究は、仮想空間技術に基づく複合現実技術を活用し、コミュニケーション時の「情況把握力」形成の要素と効果間の関係究明に基づく、コミュニケーションデザインの提案および応用を目的とする。本研究により、対面コミュニケーションの出来ない状況でも、明確かつ効率的に活用可能な「複合現実空間」の構築が期待できる。
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研究成果の概要 |
情報や意見の交換による、分かり合いを目的とする、コミュニケーションには、会話内容の理解のみならず、周囲の人々や物事と自分との関係性を理解する力である「情況把握力」が不可欠である。本研究は、コミュニケーション時の「情況把握力」形成の要素と効果間の関係究明に基づく、対面有無にコミュニケーションデザインの提案および応用を目的とした。検証を通じ、非対面状況でも対面同様の「情報把握力」を保つためには、「自己」の行動として認識できる身体性および他者の動きへの解釈による情況把握への連動有無と度合いが関与することが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コミュニケーション媒体や手段の多様化は、仮想か現実かという2文法的思考に基づく空間でなく「仮想×現実」といった、コミュニケーション空間の拡張をもたらした。本研究は、コミュニケーションの主体である人が交わす言葉や、コミュニケーションによる相互作用が起きる場などを中心とした「単層要素」から得られた情況のみならず、コミュニケーションに影響する「情況把握力」形成の「多層要素」との関係について検討したことに学術的な意義がある。また、仮想現実や拡張現実技術から進化した複合現実技術を活用した「複合現実空間」でのコミュニケーションへの寄与が期待されることに社会的意義がある。
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