研究課題/領域番号 |
21K12581
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木谷 公哉 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 助教 (50324687)
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研究分担者 |
和田 理寛 神田外語大学, 外国語学部, 講師 (70814325)
大野 美紀子 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (80406701)
矢野 正隆 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 助教 (80447375)
小林 磨理恵 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 学術情報センター図書館情報課, 課長代理 (90899618)
神谷 俊郎 京都産業大学, 研究機構, 嘱託職員 (00600107)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 逐次刊行物データベース / 少数民族言語 / 東南アジア大陸部 / データベース / 逐次刊行物 / 図書館ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
言語・文化的平準化が進む東南アジア大陸部で、「少数民族が民族固有の言語(母語)によって、その言語文化アイデンティティをどのように維持発信しているのか」について、出版物(インターネットメディアを含む)の発信情報を網羅的に集約した「東南アジア大陸部少数民族語資料目録データベース」を開発し、 [語族][テクスト文字][出版地][出版年]等をキーとした資料情報の検索結果から分析する。少数民族の言語・文化的動態の実像を把握・解明するとともに、「メタ情報としての資料情報活用」と「言語文化動態研究」を統合し、地域研究における新たな方法論の展開につなげる。
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研究実績の概要 |
本科研プロジェクト2年目にあたり、研究計画に即して下記の研究活動を実施した。 ①データベース開発と研究成果報告に係るハイブリット型研究会を4月、7月、8月、9月、11月、2月の6回開催。データベース開発(以下DB)については、昨年度に仮運用したDBプロトタイプ版を元に検討を重ね、入力フォームの必須項目見直し、冊子媒体とオンライン情報を区別できる「情報源の種別」項目を新設、タイ語UIを追加するなど仕様の改良を重ねた。 ②少数民族における定期刊行物の冊子体は、国の体制転換等政治情勢、新型コロナウィルスの影響などによって、継続性できずいつのまにか終了している、あるいはSNSなどインターネットにおける公開、 Telegram(一定期間がすぎるとデータが消える)など秘匿性の高いツール配下で地下に潜っているなどの現状が改めて浮き彫りにすることができた。 ③これらを踏まえ、ここ10年の東南アジアおよび東南アジア大陸部少数民族における逐次刊行物についての出版状況について、それらを研究している若手研究者、ジャーナリスト、現地在住の邦人、また実際に現地で編集や刊行に携わった方々との協力により、明らかにすることができた。この内容については、2013年に刊行された本研究プロジェクトの発端に係る『東南アジア逐次刊行物の現在』(長らく絶版。2021年度に本プロジェクトにおいて再刊:https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/267914)の第2篇として、2023年度中に京都大学紅リポジトリに公開する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
6度の研究会によって、各国の母語使用状況に係る情報交換とそれによるデータベース仕様改良をすることができた。また『東南アジア逐次刊行物の現在』第2篇刊行の計画を推し進めることができ、関係機関との連携・強化に務めるとともに、2023年度に予定している研究成果報告書の刊行に着手することができた。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度までの収集してきた資料情報について、本DBに投入するために一部メタ情報の追加および変換が必要なものがあるため、新たな開発ツールを検討する。また、研究成果報告の一環としてコロナ前、コロナ禍、アフターコロナを見据えた東南アジア各国(少数民族含む)の逐次刊行物の近年の状況について『東南アジア逐次刊行物の現在』第2篇を刊行し、DBを公開し、このDBを利用して少数民族言語文化事象分析に着手したい。
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