研究課題/領域番号 |
21K12591
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
白川 栄美 東北大学, 学術資源研究公開センター, 協力研究員 (50785938)
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研究分担者 |
元 ナミ 東京大学, 文書館, 助教 (10783920)
橋本 陽 京都大学, 大学文書館, 特定助教 (10882615)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アーカイブズ / 目録規則 / デジタルアーカイブズ / 概念モデル / 検索手段 / 電子記録 / RiC / アーカイブズ学 / 記述規則 / 概念モデルRiC / デジタルレコード |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は今後日本で急速な増加が予想されるアーカイブズ資料のボーンデジタル化を見据え、デジタル媒体におけるアーカイブズ資料の円滑な検索と利用を可能にするアーカイブズ目録記述規則の方法を明らかにするものである。研究の遂行にあたり、従来の目録規則と国際標準の課題点を再検討した上で、ボーンデジタル資料への対応とウェブ検索性能の向上を目的に開発された概念モデルによる目録規則「コンテクストによる記録(Records In Context)」を特定歴史公文書等の目録作成に応用する。その作業を通じて従来の目録記述規則の課題解決を実証し、日本におけるデジタル資料に対応可能な目録記述規則のモデル案の創出を試みる。
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研究成果の概要 |
デジタル媒体のアーカイブズ資料を円滑に検索・利用するためには、アーカイブズ資料を正しく解釈し、資料のコンテクスト情報と情報同士の関係性を記述で表現した粒度の高いデータベースを作成する必要がある。本研究において、従来のアーカイブズ記述の国際標準の課題点の分析、新しく開発された概念モデルによるアーカイブズ記述の国際標準「Records in Context(RiC)」を用いた実験的目録記述作成、国際的なRiCの実装事例の調査を行い、RiCの有用性と発展性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アーカイブズ資料の電子化やボーンデジタル化が進めば、資料の検索性や検索システムの有効性の改善とさらなる向上が求められるようになる。書籍のように誰が見てもすぐに理解できるメタデータ情報が表記されていないアーカイブズ資料の特性を理解し、資料の内容だけでなく、誰がいつどこで何のために作成しどのように管理・保存されてきたかというコンテクスト情報と資料間の関係性を失わずに記述することが重要となる。本研究では、従来のアーカイブズ記述国際標準では表現できることに限界があることを指摘し、その課題の解決法としてRiCの可能性を示した点において学術的意義を評価できる。
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