研究課題/領域番号 |
21K12598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 開志専門職大学 |
研究代表者 |
田代 秀一 開志専門職大学, 情報学部, 教授 (90357426)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | オープンデータ / スキーマ / ものづくり / ビジネスマッチング / ものつくり / 構造化データ / メタデータ / 共通辞書 |
研究開始時の研究の概要 |
新潟地区の観光関係等データを例として取り上げ、データの発生、加工、利用のライフサイクルの各段階の関係者との対話と通じた要求、コスト/メリット分析を行いながら構造化データの構築を試行することにより、実際に活用される有用なオープンデータを持続的に構築・運用するために有効な手順と手法を明らかにするとともに、作られたデータやその構築法を評価するための手法を確立する。
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研究実績の概要 |
三条工業会等、燕三条地区の業界団体10団体のホームページに掲載されている会員情報について、Webスクレイピングツールを用い、自動的に収集するシステムを構築した。Webに掲載された基本的情報(会社名、住所など)には多様な表記揺れがみられたことから、表記揺れを補正するための正規化ツールを作成し、適用した。国税庁の法人番号公開サイトAPIから公開された情報と自動的に付き合わせることで、社名等の登記上の正規の表記への統一を図った。これらの結果、約1300社について、基本的情報をまとめたリストを作成した。 2022に共同研究協定を締結した会社と引き続き協力し、現地企業へのヒアリング調査を進め、各企業が所持し、その会社を特徴付ける技術等について、加工法、対応できる素材、精度、規模、リードタイム、品質管理状況といった情報を収集・分析し、これらをデータ化するためのスキーマ及び、データ記述に用いる統制語の辞書作りを進めた。また、所持する技術に加え、自社製品を持つ場合について、当該製品の特徴を表現するための語彙についても検討を進めた。スキーマ及び統制語については独自の簡易的記法(imiv記法)により表記し、変換ソフトによってrdfスキーマへと変換した。これにより独自記法の有効性についても評価を行った。 10月26日、27日には、燕三条地場産業振興センター(新潟県三条市)で開催された「燕三条ものづくりメッセ」に出展し、研究の中間的な報告を行うとともに、データ化の意義の説明を行い、ヒアリングへ対応いただく協力者の追加を図った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画していたものづくり関連企業との共同研究関係の構築が、コロナ禍や、予定企業内の人事異動により、1年以上遅れた。以後、関係企業へのヒアリングなどを進めているが、コロナが落ち着いた後も現在に至るまでワークショップなどイベント開催が困難な状況が続いている。
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今後の研究の推進方策 |
学生インターン等による作業体制が固まってきたことから、スキーマを取りまとめるとともに、それに基づくデータ入力、検索システムの試作を進め、現場の企業が積極的にデータ化を進めてゆくための基盤作りに取り組む。
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