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メタファーに現れる言語の学習意識

研究課題

研究課題/領域番号 21K12603
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90030:認知科学関連
研究機関東京農工大学

研究代表者

宇野 良子  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40396833)

研究分担者 篠原 和子  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00313304)
岡野 一郎  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30285077)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードメタファー / 心的距離 / 自己の拡張 / 認知言語学 / 学習意識 / 言語学習 / 概念メタファー / 英語学習
研究開始時の研究の概要

本研究は、学習者の言語についての語り方から、言語の学習意識の一部を指標化する方法の構築を目指す。具体的には、日本語を母語とする大学生が学習対象である英語を「自己」とどれくらい近いものと捉えているか(言語までの心的距離)を、認知言語学の概念メタファー理論を応用して分析する。自己の属性、所有物、空間的外部など、異なる距離を含意するメタファー表現から英語との心的距離を導出し、これと英語学習の意識との相関関係を分析する。英語を事例として分析手法を確立したのち、最終的には、言語学習の促進につながる「言語までの心的距離」の様相を解明し、教育での活用法を提案することを目指す。

研究実績の概要

本研究は、学習者の言語についての語り方から、言語の学習意識の一部を指標化する方法の構築を目指す。具体的には、日本語を母語とする大学生が学習対象である英語を「自己」とどれくらい近いものと捉えているか(言語までの心的距離)を、認知言語学の概念メタファー理論を応用して分析する。本年度は、前年度に引き続き、理論的基盤として、言語と自己拡張の関係についての研究を行った。言語を使用する際に話者と言語の距離が近くなる事例を指摘し、そのことが言語システムにもたらす影響について論じた。そして、オノマトペや新造語生成などメタファー以外の言語現象に議論を広げた。成果は国内外の学会発表や論文の形でまとめた。更に、本研究の中心的プロジェクトして、学生が「自己から英語をどれくらいの距離と捉えているか」についてのアンケート調査と分析の結果について学会発表を行い、論文にまとめた。追加調査として英語の場合だけでなく、言語やプログラミング言語についてどのようなメタファーがあるのか調査をし、分析を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

プロジェクトの中心である自己と英語の距離についてのメタファー分析については、今年度発表した際に多くのコメントを得て、着実に進んでいる。理論的研究についても議論を広げることができた。一方で、5月に投稿した論文の査読が11ヶ月間開始せず、そのことで全体のスケジュールが遅れてしまっている。

今後の研究の推進方策

本年度行った追加実験の結果の分析をすすめ、発表できるようにする。また、本プロジェクトの理論的貢献についても自己拡張というキーワードを中心に論文にまとめる。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 3件、 査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件、 招待講演 3件)

  • [雑誌論文] 英語学習意識を表すメタファー表現の探索2023

    • 著者名/発表者名
      篠原和子・岡野一郎・宇野良子
    • 雑誌名

      認知科学会大会論文集

      巻: 40 ページ: 134-137

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 話し手と言葉の距離をオノマトペ表現の分析から探索する:食品やテクスチャのリアリティに着目した実験から2023

    • 著者名/発表者名
      宇野良子
    • 雑誌名

      日本認知言語学論文集

      巻: 22 ページ: 56-61

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] オノマトペ由来の新動詞分析のための大規模アンケート調査2023

    • 著者名/発表者名
      宇野良子・古宮嘉那子・浅原正幸
    • 雑誌名

      認知科学会大会論文集

      巻: 40 ページ: 339-342

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] The role of linguistic knowledge in creating new forms: Neologisms in natural and artificial languages2022

    • 著者名/発表者名
      Ryoko Uno
    • 雑誌名

      Papers form the 22nd National Conference of the Japanese Cognitive Lingusitic Association

      巻: 22 ページ: 410-413

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 認知言語学から考える言葉の生命性2021

    • 著者名/発表者名
      宇野 良子
    • 雑誌名

      認知科学

      巻: 28 号: 2 ページ: 242-248

    • DOI

      10.11225/cs.2021.014

    • NAID

      130008052497

    • ISSN
      1341-7924, 1881-5995
    • 年月日
      2021-06-01
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] How do we categorize known and unknown ideophones? A case study of Japanese reduplicated ideophones2023

    • 著者名/発表者名
      Uno, Ryoko, Kanako Komiya, Masayuki Asahara
    • 学会等名
      The 16th International Cognitive Linguistics Conference
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 「わたし」が発した言葉は「わたし」の一部なのか?2023

    • 著者名/発表者名
      宇野良子
    • 学会等名
      基礎言語学研究会 第1回言語研究博覧会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] What students EAT at school: Colloquial metaphors about criticism and punishment2022

    • 著者名/発表者名
      Kazuko Shinohara, Ryoko Uno & Yoshihiro Matsunaka
    • 学会等名
      Research and Applying Metaphor Conference15
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 話し手と言葉の距離をオノマトペ表現の分析から探索する食品やテクスチャのリアリティに着目した実験から2022

    • 著者名/発表者名
      宇野良子
    • 学会等名
      日本認知言語学会第23回全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 視覚的メタファーの分析からファッションデザインと言語の創造性を考える2021

    • 著者名/発表者名
      宇野良子
    • 学会等名
      オンライン・シンポジウム「マルチモダリティと言語」(日本語用論学会・HLC)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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