研究課題/領域番号 |
21K12607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
近藤 あき 早稲田大学, 高等研究所, 准教授(任期付) (30727053)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 履歴効果 / 個人差 / 知覚 / 判断 / 時空間特性 |
研究開始時の研究の概要 |
日常生活で人が知覚したり、知覚した対象に対して判断や評価を行う際には、過去にどのような明るさを見たかという過去の知覚や、明るさをどう判断したかという過去の判断に影響を受ける。本研究では、これらの知覚から判断にわたり広く生じる過去の時間文脈の効果(履歴効果)についてその時空間特性と個人差に着目し、知覚と判断の各レベルで特異的に生じる履歴効果の特性や、刺激や課題内容によらないレベル共通のメカニズムに基づく特性を実験心理学的、認知神経科学的側面から明らかにすることにより、低次レベルの知覚と高次レベルの判断において生じる過去の履歴による効果を総合的に解明することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究課題は、知覚や判断が過去の時間文脈に影響を受けて変化する履歴効果の生起メカニズムを解明することを目的とする。 本年度は、異なる刺激に対する判断レベルの履歴効果の個人差の関係性を明らかにすることを目標とし、実験を行なった。同一の実験参加者に対して、輝度刺激の明るさ判断と顔の魅力判断課題を行う際に生じる履歴効果を調べた結果、異なる刺激(輝度刺激と顔)に対する判断レベルの履歴効果の効果量に個人内で相関関係が見られることを明らかにした。前年度の研究成果(同じ顔刺激に対する知覚と判断の履歴効果)と本年度の研究成果を総合すると、知覚・判断する対象に関わらず、知覚レベルと判断レベルの履歴効果は個人内で相関関係があることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
介護による研究中断が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスの感染状況が好転し、前年度に実施が限られた対面実験でのデータ取得が通常通り可能となったため、オンライン実験と組み合わせながら速やかにデータ取得を行う予定である。
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