研究課題/領域番号 |
21K12693
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
本田 みちよ 明治大学, 理工学部, 専任教授 (20384175)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 幹細胞 / 血管新生 / 歯根膜 / 歯周組織 / 共培養 / 組織再生 / 間葉系幹細胞 / エクソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
幹細胞による組織再生は、移植細胞そのものより細胞からの分泌物、特に「エクソソーム」を含む細胞小胞が治療効果に寄与する可能性が示されている。本研究では、三次元組織再生の実現に向け、成熟した機能的な血管ネットワークを構築するために外部環境を制御することで機能的な幹細胞エクソソームを産出する方法を検証する。さらに、それらを用いて、血管新生を含む細胞機能の亢進や損傷組織における再生能について評価する。
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研究成果の概要 |
歯周病や事故などで失われた歯周組織の再建を目的とし、本研究では、歯周組織の恒常性の維持に大きく関与する歯根膜に着目し、生体に類似した構造を有する人工歯根膜の創製を試みた。歯根膜の主要な細胞成分である歯根膜線維芽細胞と血管を構成する細胞である血管内皮細胞を適切な比率で共培養することによる、細胞間の直接的な相互作用と細胞が分泌する増殖因子による間接的な作用が、コラーゲンなどの細胞外マトリックスを豊富に含み、緻密な血管網を持つ人工歯根膜様シートの作製に重要であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周組織の再生を目的とし、歯根膜線維芽細胞と血管内皮細胞を共培養することにより、1) 線維芽細胞が産生するコラーゲンが内皮細胞の増殖の足場となること、2) 線維芽細胞が分泌する種々のサイトカインが内皮細胞の遊走性を高め、緻密な血管網の形成に寄与すること、3) 内皮細胞が分泌するサイトカインが線維芽細胞の活性やコラーゲン産生能を向上させることにより、歯根膜様の構造体を作出した。組織再生においては、種々のサイトカインが足場となる細胞外マトリックスの構築、それに続く血管新生が効率的に行われることが重要であることを示した。
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