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癒着制御剤を内包したスマートシートによる術後癒着予防効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21K12695
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90120:生体材料学関連
研究機関関西医科大学

研究代表者

小坂 久  関西医科大学, 医学部, 講師 (00532251)

研究分担者 海堀 昌樹  関西医科大学, 医学部, 教授 (30333199)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード術後癒着 / 癒着
研究開始時の研究の概要

本研究では、生体分解能を持ち、内包させた薬剤を長期間徐放する事ができるポリカプロラクトン(PCL)をナノ繊維状に加工したスマートシートに、癒着抑制効果の高いNeurokinin-1 receptor antagonist (NK1RA)を内包させた癒着予防スマートシートを作製し、その癒着抑制効果を癒着形成マウスモデルで検証する。癒着予防スマートシートは、スマートシートによる物理的な局所の癒着予防効果に加え、内包したNK1RAの長期徐放による癒着形成シグナルの制御効果が期待され、真に効果的な新規癒着予防材となり得る可能性がある。

研究実績の概要

PCLシートに外科手術後の癒着を抑制する効果のあるNK1RAを含有させた癒着予防シートを作製し、PCLからのNK1RAの徐放効果を確認した。BALB/cマウスを用いて癒着形成マウスモデルを作製し、同マウスの腹腔内に癒着予防シートを挿入し、術後1週間での癒着予防効果を確認したところ、癒着予防効果を確認し得なかった。さらに薬剤非含有のPCLシートのみを癒着形成マウスに挿入したところ、PCL単体のみでも癒着を認めた。そこで、皮下埋没式浸透圧ポンプを用いて癒着抑制物質であるNK1RAとCXCR2Aを投与する事で癒着抑制効果を得られるかを確認すべく、実験を実施した。その結果、NK1RA、CXCR2A及びNK1RA+CXCR2Aを各々、皮下埋没式浸透圧ポンプや腹腔内直接投与したが術後癒着抑制効果を認められなかった。一方でNK拮抗薬であるFK888を20mg/mouseで腹腔内投与したところ、癒着スコア中央値が薬剤非投与群の5に対して、FK888群で1.5に低下しており、FK888が癒着抑制に効果的である可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定とは、異なるがアプローチを変えて実施中です。

今後の研究の推進方策

癒着抑制効果が示唆されたFK888であるが、現在、入手困難であり、入手でき次第、再実験し、その癒着抑制効果を検証したい。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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