研究課題/領域番号 |
21K12703
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
皆川 茜 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (80467183)
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研究分担者 |
古賀 弘志 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (30419361)
面高 俊和 信州大学, 医学部附属病院, 助教(特定雇用) (50793692)
若松 一雅 藤田医科大学, その他部局等, 名誉教授 (80131259)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 爪部メラノーマ / バイオマーカー / メラニン / 悪性黒色腫 |
研究開始時の研究の概要 |
臨床現場では、爪部メラノーマが疑われるため、病理検査を行うべき爪甲色素線条の症例を適切かつ効率的にピックアップするための非侵襲的検査法の確立が望まれている。応募者は、爪先端から数ミリ程度採取した爪片中に含まれるメラニン関連物質を測定し、爪部メラノーマのバイオマーカーとする新規方法を考案した。予備実験において、爪部メラノーマでは早期病変の段階から、爪片に含まれるメラニン関連物質の濃度が有意に高いことを確認した。本研究では、複数の医療機関から前向きに症例を集積し、すでに設定済みのカットオフ値を用いて爪片中メラニン関連物質の診断バイオマーカーとしての実用性を検証する。
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研究実績の概要 |
研究計画書を作成し、信州大学の倫理委員会へ申請し承認を得た。共同研究機関である全国の医療機関3施設から、爪メラノーマを含む爪甲色素線条の爪片80検体以上を前向きに集積した。あわせて、年齢、部位、診断名などの患者背景と爪甲色素線条の臨床画像を収集し、症例リストを作成した。集積した爪検体は、爪片中のメラニン関連物質を測定するための設備を有する共同研究機関に送付し、物質測定のための解析を行った。Pyrrole-2,3,5-tricarboxylic acid(PTCA)、thiazole-2,4,5-tricarboxylic acid(TTCA)、4-amino-3-hydroxyphenylalanine(4-AHP)の核物質について、爪片中の濃度を測定し、爪メラノーマと良性爪甲色素線条での濃度の差異について検討した。いずれの物質も、爪メラノーマでは良性爪甲色素線条と比較して、濃度が高い傾向が見られた。爪メラノーマを検出する感度は0.67(PTCA)、0.44(TTCA)、0.56(4-AHP)、特異度は1.00(PTCA)、1.00(TTCA)、1.00(4-AHP)、陽性的中率は1.00(PTCA)、1.00(TTCA)、1.00(4-AHP)、陰性的中率は0.88(PTCA)、0.81(TTCA)、0.85(4-AHP)、正確度は0.90(PTCA)、0.84(TTCA)、0.87(4-AHP)であった。爪メラノーマを早期に診断するためのバイオマーカーは現時点で存在しないが、爪片中のメラニン関連物質は、爪メラノーマの診断バイオマーカーとして有用である可能性が示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
症例収集および検体の解析はおおむね計画通りに進行している。
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今後の研究の推進方策 |
症例収集をさらに進める。爪片中のメラニン関連物質のバイオマーカーとしての有用性を検証するため、皮膚科医の診断制度との比較を予定する。
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