研究課題
基盤研究(C)
低濃度のMRI用ガドリニウム(Gd)系造影剤を使って新生血管が豊富な癌増殖領域は造影できるが,低酸素領域の描出は難しい。そこで、本研究では,①ブドウ糖,低濃度MRI用造影剤,そして7T-MRIを利用する高い空間・コントラスト分解能の新しい癌の分子イメージング法を開発すること,②低酸素領域の癌を描出すること,③テルル化カドミウムアレーや新しいフォトンカウンティング素子を使って0.1mm程度の空間分解能で癌部位を描出すること,そして④7T-MRIとエネルギー弁別CTにより得られた画像をマルチモーダル的に利用することを目的としている。
線状キレートのガドペント酸メグルミンとブドウ糖を混合して担癌ウサギの耳から静脈点滴し,造影剤分子がブドウ糖分子と一緒に全ての癌部位に取り込まれた。よって7T-MRIを使ったT1WIにより,全ての癌部位が0.5mm程度の空間分解能で高コントラストで撮影された。また環状キレートのガドブトロールを使っても,同様の実験結果が得られた。次に,CdTeのFPDを使ってフォトンカウンティングX線CT(PCCT)を構築し,ヨウ素やガドリニウムの造影剤を使ったK-エッジCTを行い,微小血管が0.08mmの空間分解能で撮影された。7T-MRIと組合わせて,PCCTは癌診断のための分子イメージングにも利用できる。
We performed 7T-MRI using meglumine-gadopentetate-glucose and gadobutrol-glucose solutions to observe whole cancer including hypoxic regions. Furthermore, PCCT using a CdTe FPD is useful for performing enhanced K-edge CT, and multimodal molecular imaging can also be carried out.
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