研究課題/領域番号 |
21K12715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
徳岡 由一 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 教授 (30339907)
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研究分担者 |
池上 和志 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 教授 (30375414)
蓮沼 裕也 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 講師 (70643013)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 黄色ブドウ球菌 / 光不活化 / 白色LED光 / スタフィロキサンチン / 一重項酸素 / Staphylococcus aureus / 内在性光増感性物質 / 光線力学的不活性化 / 白色LED |
研究開始時の研究の概要 |
細菌細胞の光照射に伴う不活化(PDI)による抗菌薬を使用しない新たな感染症治療の確立を目指し、黄色ブドウ球菌(S. aureus)に内在する光増感性物質(PS)の同定を検討する。細菌に対するPDIの作用機序は明らかでないことが多い。S. aureusは白色LED光照射によって発育が抑制されることから、内在性PSの存在が疑われる。そのPSが同定されれば、癌や感染症治療のための創薬につながる。本研究では、候補となるPSの同定とその光化学反応性を調べ、光照射による活性酸素種の生成を検証し、そのPSに対する至適光源の探索を行う。
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研究成果の概要 |
外因性光増感剤を添加することなく白色LED光照射に伴うS. aureusの光不活化効果の作用機序の解明を目的に、S. aureus内因性光増感剤の探索を行った。一連の研究結果から、内因性光増感剤はS. aureus菌株に関わらず普遍的に存在し、S. aureusが産生する黄色色素であるSTXとは直接関与しない化合物であることが示唆された。また、その化合物は化学構造中アルケン構造を有していることが確認されたが、化合物の同定までには至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗菌薬が効かない薬剤耐性菌の急激な増加が世界的に問題視されている中で、本研究成果は、多様な感染症の原因菌となるS. aureusに対して、抗菌薬に依存しない新たな治療戦略を考える上で有用な知見を提供する。また、新たな光増感剤の探索のトリガーとなり、細菌感染症のみならず、癌などの光線力学的療法の効果向上につながるものと考える。
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