研究課題/領域番号 |
21K12729
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
|
研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
坂本 憲児 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 准教授 (10379290)
|
研究分担者 |
小林 孝一朗 大島商船高等専門学校, 商船学科, 准教授 (10781776)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 紙媒体マイクロ流体チップ / microTAS / microPADs / 血液物性値測定 / ヘルスケア / 紙媒体チップ / PaperMEMS / 紙媒体検査チップ |
研究開始時の研究の概要 |
医療費増加の大きな原因となっている生活習慣病の予防を目的とし、そのリスク評価指標である血液および血漿の電気伝導率および粘度を、簡便に測定できる紙で作製された微量血液向け紙媒体検査チップ(μPADs検査チップ)の研究を行う。 血液は電解質を含むため、その「電気伝導率」を測定することが可能であり健康の指標となりえる。また電解質溶液の「電気伝導率」は「粘度」と相関があるという物理法則(Walden則)に基づき、血液粘度の評価も可能である。これらの指標を用いて個人の生活習慣病予防を目指した紙媒体検査チップを研究し、簡便に検査が可能な個人向け「血液検査用ツール」を新創出する。
|
研究成果の概要 |
医療費増加の大きな原因となっている生活習慣病の予防を目的とし、そのリスク評価指標である血液および血漿の電気伝導率および粘度を、簡便に測定できる紙で作製された微量血液向け紙媒体検査チップ(μPADs検査チップ)の研究を行った。 本研究により、約25μLの微量サンプルで測定可能な電気伝導率測定用紙媒体チップの作製に成功した。紙媒体の特徴を活かし、毛細管現象によるサンプル移送を行い、流路・櫛歯微細電極形成による定量電気的センシングを実現している。研究で得られた紙媒体チップを用いて基礎化学薬品の電気伝導率測定の検証を行い、ヒト血液サンプルでの測定の可能性について評価を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
紙媒体マイクロ流体チップの研究において、流路形成プロセス、電極形成プロセス、電気伝導率測定方法の構築を行った、これは、既存の紙媒体マイクロ流体チップとは異なる新規な手法により達成できた。 また得られた紙媒体チップより、基礎化学薬品の電気伝導率測定を実施することが出来たため、安価な電気伝導率測定チップの提案を行う事ができた。またヒト血液サンプルでも電気伝導率の測定を行う事が出来たため、ヘルスケア向けの体液検査チップの可能性を示すことが出来た。
|