研究課題/領域番号 |
21K12733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
蘆田 玲子 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (90570581)
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研究分担者 |
丸山 一雄 帝京大学, 薬学部, 特任教授 (30130040)
北野 雅之 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50314571)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マイクロバブル / 膵癌 / 超音波 / 高強度集束超音波(HIFU) / EPR効果 / 膵臓 / ドラッグデリバリー / キャビテーション / 膵がん |
研究開始時の研究の概要 |
超音波治療は低侵襲であるが、機器の大型化や乏しい操作性が問題であった。我々は以前より治療用マイクロバブル(MB)を増感剤として用い、超音波治療機器の小型化に取り組んできたが、本研究は前臨床研究としての安全性や更なる有用性を検証することを目的としている。治療用MBを用いて、膵癌担癌マウスモデルにおけるMBと超音波併用療法の有用性に関して基礎的検討を行う。またエラストグラフィなどの特殊超音波技術を用いて、治療効果判定システムを開発する。さらに開発中の超音波内視鏡(EUS)に装着可能な小型HIFU機器(EUS-HIFU)と局所投与が可能な相変化ナノ液滴を用いてEUS-HIFUの治療効果を検討する。
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研究実績の概要 |
我々の研究目的は、超音波とマイクロバブルを用いたドラッグデリバリーシステムの構築である。超音波による機械的作用(キャビテーションやソノポレーション)を利用し、腫瘍への薬剤到達を効率化し、抗腫瘍効果を向上させるため、以下の2つの新規治療用マイクロバブル技術を開発する。(A)相変化ナノバブル(PCNB)とHIFUの併用:PCNBを液体の状態で局注し、高強度集束超音波(HIFU)との併用治療の有効性と安全性の検証。(B)超音波とマイクロバブルを使用した膵癌治療:新規治療用マイクロバブル(MB)を開発し、膵癌細胞に対するGemcitabineとの併用療法でEPR効果を用いた抗腫瘍効果をin vivoで検証する。 進捗状況 研究は順調に進行している。(A)市販の超音波内視鏡に装着可能な小型HIFU機器を開発し、ブタにPCNBを超音波内視鏡下で局注し、その後経消化管的にHIFUを照射した。結果、PCNBが液体から気化し、組織融解が生じていることを確認した。(B)マウス膵癌(PAN2)細胞を背部に移植した担癌マウスに、至適照射条件を用いて、Gemcitabine 5, 10, 20mg/kgを尾静注し、超音波照射を行いながらMBを投与した。その結果、MB+Gemcitabine 5mg/kg+超音波照射群において最も抗腫瘍効果が得られ、生存期間が延長した。これらの成果は学会発表および論文化した。 推進方策 (A)我々のコンセプトを大型動物であるブタで証明した。今後は大型動物での検討をさらに進め、安全性や有効性をさらに実証する予定である。(B)これまでの結果を踏まえ、抗腫瘍効果における最適な条件をさらに検討する。将来的には膵がん治療において実臨床で多く用いられているGemcitabine+nabPTXとの併用療法における有効性と安全性を確認するため、さらなる研究を行う予定である。
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