研究課題/領域番号 |
21K12736
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
中嶋 和弘 東洋大学, 理工学部, 准教授 (70315109)
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研究分担者 |
佐藤 正広 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40736112)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 微量アルブミン尿 / 早期診断 / 慢性腎疾患 / 第一次健康診断 / 微量アルブミン尿陽性率 / 若年層 / 蛋白質 / 濃度測定 / 糖尿病 / 予防 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では従来の定量法と原理が異なる手法による蛋白質濃度の測定方法について手法の検討・評価と,この手法を用いた糖尿病予備群に対する有用性について検討及び評価を行う.この手法の確立により,簡単・安価な糖尿病予備群の検査を行うことが出来るようになり,糖尿病患者の早期発見・早期治療が可能となり,糖尿病から発生する慢性腎不全患者の発生を抑制することができると考えられる.本手法が確立されれば,一次健康診断等で検査が可能となり,糖尿病を未然に予防することができる.本研究課題では蛋白質の濃度測定法の基礎的な検討と糖尿病予備群の指標となる微量アルブミン尿の測定について検討及び評価を行う.
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研究成果の概要 |
微量アルブミン尿検出のための新しい手法について検討し,アルブミンの吸着量と濃度の関係を明確にすることができた.この成果からアルブミン吸着を応用した検出方法が可能であり,妥当であることが明らかとなった. 40歳未満の若年層の微量アルブミン尿について調査を行ったところ,4%の陽性率となった.対象者数が少ないため本研究の陽性率についてさらなる検討が必要であるが,他国の報告と比較しても妥当な陽性率であることから,若年層の微量アルブミン患者が存在することが明らかとなった. 以上から,微量アルブミン尿の検査キットの必要性とその意義について明らかにすることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病を発症する前段階の糖尿病予備群を早期発見し早期治療することで糖尿病および慢性腎疾患患者を少なくすることができると考えられる.そのために第一次健康診断等で簡単に微量アルブミン尿の検査ができる検査方法が必要である. 本課題ではこれまでの検査方法と異なる手法による微量アルブミン尿の検査方法について検討を行った.一連の研究により,微量アルブミン尿をこれまでよりも簡単な手法で検出できることを明らかにした. 本研究で調査した若年者の微量アルブミン尿陽性率は4.1%であった.このことから,若年層においても微量アルブミン尿陽性患者が存在することが明らかであり,糖尿病予備群の早期発見の重要性が示された.
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