研究課題/領域番号 |
21K12744
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
竹中 慎 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (60515211)
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研究分担者 |
廣瀬 佑輔 昭和大学, 医学部, 助教 (40869187)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 子宮マニピュレーター / 自動操縦 / 人工知能 / 手術工程 |
研究開始時の研究の概要 |
背景:子宮マニピュレーター(以下UMP)は婦人科腹腔鏡手術に必須のデバイスであるが、これを持つためだけに医師の人的資源の損失が起きている.またロボット手術の導入で術者がUMPを直接操作できなくなり合併症リスクが高まった. 目的:UMP操作ロボットの開発を行う. 方法:まずはUMPの動作解析、UMP固定具の臨床への効果検証を行う.次にロボットアームを製作して、遠隔でUMP操作が可能か検証する.最後に機械学習による手術工程認識モデルを作成し、シミュレーターにて手術工程との連動によるUMP自動操作を検証する.
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研究実績の概要 |
研究実施計画では2022年度にロックアームでのUMP固定の評価、ロボットアームの作成、ロボット操作の検証、AI手術工程認識モデルの作成を計画していたが、一昨年度コロナ禍での研究遅滞によりロボットアームの製作までは行えなかった。研究実施計画の中項目ごとに現在の進捗を以下に示す。 ①研究体制の整備:新たに大阪医療センターが共同機関に加わった。子宮マニピュレーターロボットに興味がある医師を確保したため研究の加速が期待できる。②臨床でのUMP動作解析:今年度は合計34例のデータを新たに追加した。撮影方法に不備があり11例は使用できないため実質的には23例が使用できるようになった。③手術工程ごとの動作一致率分析:マニピュレータの可動を5つのパラメーターに分けて、各工程における変化をグラフにした。④ロックアームでのUMP固定評価:腟口手前2cmでロックアームに把持させたループにマニピュレーターを挿入して操作可能か検証し、マニピュレータを支える軸の位置を検討した。腟口手前2cmだと通常の場合と比べて可動域が狭くなるため、軸を設定しないか、腟口の位置に持っていくべきことが判明した。⑤モックアップ製作:②‐④の結果を元に、共同研究期間の朝日サージカルロボティクスと数回のミーティングを行い、モックアップの設計をした。現在はモックアップを元にロボットアーム作成の調整を行っている。⑥工程のアノテーション:データを全てエクセルにまとめ、全ての動画に対して手術工程のアノテーションを行った。⑦AI手術工程認識モデル作成:研究遅滞をカバーするため、別研究で構築した手術工程認識モデルを活用することを検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
一昨年のコロナ禍の遅れが響き、データ収集に時間を要した。それにより全体的に進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
子宮マニピュレーターロボットに興味を持つ研究者を新たに追加した。それにより二倍のエフォートにて現在研究を進めている。進捗に遅れが出ないように、研究者、事務員、共同研究機関との定期ミーティングを設定して進捗確認を行う。特に朝日サージカルロボティクスとのコミュニケーションを密にして、ロボットアーム制作の遅れを取り戻すことを目指す。また事務員および事務員のためのPC機器を購入して、効率的な作業環境を構築する。
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